エラが張る、というのは簡単に言うと四角い顔のことです。厳密には野球の打席の下にあるホームベースのような顔の輪郭をしている状態のことです。かくいう筆者もこのエラ張りの顔型であり、大きい顔をしています。
エラの意味
魚に思うと書いて鰓
漢字では鰓(エラ)と書きます。魚が思うと書いてエラ、これは魚のエラのある位置が心臓つまりハートの部分に近しいため、つまり心があるところ=思うようなところ、という説があるそうです。また、思うの漢字には細動するという意味合いがあり、エラもまたそういう細かくうごめく器官であるため、という説もあるようです。
エラの位置は頬っぺたの下の顎の部分、耳の下あたり
エラの位置は頬骨の側面、つまり横顔からみたときの頬の下の部分にいちする顎(アゴ)の部分のことです。耳たぶの下に人差し指をあてるとぶつかる部分を指します。
絵で描くとこの位置です。
張る、の意味
張る、というのはOxford Languagesの定義によると以下の通りです。
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伸び現れる。「木の芽が―」。伸び広がる。 「根が―」
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内の力が動いてふくれる。
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内の力が現れ出て伸ばし広げる。「木が根を―」「勢力を―」。ぐっと空間に突き広げる。「ひじを―」
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内の力・働きを外に現れるようにする。
エラが張った顔の意味
エラが張る、というのはつまり、エラの部分が出っ張っている、という意味ですから、上記の定義に当てはめると、2の「うちの力が動いてふくれる」と、4の「内の力・働きを外に現れるようにする。」という意味合いでとらえてよいかと思います。
ちなみに妊娠をして赤ちゃんが育ってくると、お母さんが無理をしたときに胎内で赤ちゃんがストレスを感じた時などの反応として、その妊婦さんのお腹が膨らんで硬くなることがあります。これをお腹が張ると表現します。
お腹が張るというのはほかにも、ごはんを食べて満腹になる状態のことも指しますが、つまりは内から外に力が加わって突き出てしまうというような意味合いを持ちます。
つまりは、エラが張るというのも、本来は収まっている部分が外側に張り出した状態になっている、ということを表現します。
本来は収まっている━、
そう、このエラは本来、人間の内側に収まっていることの方が多く、エラが張り出している人はどちらかといえば少ないです。
顎を下からみると、こうなります。
ちなみに、頬骨が張る、という表現がありますが、これもまた頬骨が前に出ていたり、横に張り出しているような状態を指します。
エラ張り顔のデメリット
エラが張っていると顔が平たく、そして大きく見える
エラ張りタイプの方とも共通しますが、だいたい、エラや頬が張ると顔が平たく見えます。ついでに、凹凸が少なくなるため影がつかず顔も大きく見えてしまいます泣
エラが張っていると顔が四角く見える
また、顔の印象も四角いように感じます。横からみたときにエラの角度が90度くらいになるのでどうしても物理的に四角くなるので、そう見えるというより、四角い状態です。
エラ張りだと横顔が長く見える
エラが発達しているのでその分、エラ骨の面積も顔の正面から見て奥側に広がります。そのため、耳の位置が後ろに下がりがちで、目や鼻から耳までの距離が長くなる、つまり横顔が長くみえる状態になりがちです。
似合う髪形が少なく散髪のたびに苦労する
似合う髪形を見つけるのに本当に苦労します。そのため、散髪のたびにスマホで検索してやっとの思いで見つけます。上手な美容師さんを見つければうまく切ってくれますが、安い1000円カットの所などではほぼ失敗して、エラの目立つ髪形になってしまいがちです。
エラ張りは優性遺伝する
最後に、エラ張りはほぼ優性遺伝します。私の兄妹みてもほぼ母方のエラ張り顔(父親はすっきりしたエラ)の遺伝を引き継いでいます。
ちなみに、このエラ張り顔は縄文人の遺伝だそうです。
われわれの祖先が紡いでくれたこの命、デメリットばかりでなく、つまりは古くを文明を築いて命のバトンをつないできた祖先、それに思いを馳せ、決してふさぎ込むことなく生きていきましょう。現代にまでそれが引き継がれてきているということは、それだけ価値があるから廃れなかったと信じて。
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