
Excelは非常に便利なツールですが、一度トラブルにハマると抜け出せず、気づけば残業地獄…なんてこともありますよね。特に、「ファイルが見つかりません」というエラーは、原因が多岐にわたるため、解決までに時間がかかることも少なくありません。この記事では、そんな厄介なエラーの原因と対処法をわかりやすく解説します。もうExcelのトラブルに振り回されないために、ぜひ最後までチェックしてください!
Excel】「ファイルが見つかりません」エラーの原因と対処法【解決策まとめ】
Excelで「ファイルが見つかりません」エラーが出る原因と解決策
Excelを使っている際に「ファイルが見つかりません」というエラーが表示されることがあります。このエラーは、ファイルの保存場所やアクセス権限の問題など、さまざまな要因によって発生します。
1. 「ファイルが見つかりません」エラーの主な原因
① ファイルの保存場所が変更または削除された
- ファイルが移動、削除、またはリネームされていると、Excelが正しいパスを見つけられずエラーを表示します。
② ネットワークドライブやクラウドストレージの接続が切れている
- OneDrive、Google Drive、NASなどのネットワークドライブ上のファイルを開こうとすると、接続が切れている場合にエラーが発生することがあります。

※NAS(Network Attached Storage)とは?
NAS(ナス:Network Attached Storage) とは、ネットワークに接続して使う外部ストレージ(HDDやSSDを搭載したデバイス)のことです。簡単に言うと、「ネットワーク経由でアクセスできる共有ハードディスク」です。
企業や家庭で、複数のパソコンやスマートフォンからファイルを共有・保存・バックアップするために使われます。
NASの主な特徴とメリット
✅ ネットワーク経由でどこからでもアクセス可能
✅ 複数のユーザーでデータを共有できる
✅ 自動バックアップ機能でデータを保護できる
✅ 容量を増設でき、大容量データの保存が可能
✅ RAID機能(複数のHDDを組み合わせる技術)でデータを安全に管理
NASの主な用途
📂 社内ファイルサーバー:社内の文書やデータを一元管理し、チームで共有
📷 写真・動画の保存:スマホやカメラで撮影したデータを簡単に保存
💾 PCのバックアップ:万が一のデータ消失に備えた自動バックアップ
🎵 メディアサーバー:音楽・動画を家庭内のデバイス(TVやスマホ)で再生
NASを導入すれば、データ管理がより便利になり、安全性も向上します。個人から企業まで幅広く活用されているストレージシステムです!
③ ファイル名やフォルダ名が長すぎる
- Windowsの制限により、ファイルパスが260文字を超えるとアクセスできなくなる場合があります。
④ ファイルの拡張子が誤っている
- 拡張子が
.xlsx
や.xls
ではなく、別の形式に変更されている場合、Excelが認識できずエラーが出ます。
⑤ セキュリティソフトやWindows Defenderがブロックしている
- 特定のフォルダ内のファイルがウイルス対策ソフトによってブロックされ、アクセスできなくなっていることがあります。
⑥ Excelの一時ファイルやキャッシュの問題
- Excelのキャッシュが破損していると、ファイルが見つからないと誤認識されることがあります。
2. 「ファイルが見つかりません」エラーの対処法
✅ 方法①:ファイルの保存場所を確認する
- ファイルエクスプローラーで検索し、該当ファイルが移動・削除されていないか確認してください。
- OneDriveやGoogle Driveを利用している場合、同期が完了しているかをチェックしましょう。

✅ ファイルの保存場所を確認する
「ファイルが見つかりません」というエラーが出ると、まずは本当にそのファイルが存在するのかを確認する必要があります。特に、保存場所が変更されたり、削除されてしまったりすると、Excelが開けなくなることがあります。
1. ファイルエクスプローラーを使って検索する
Windowsには「ファイルエクスプローラー」という、パソコン内のファイルを探すための機能があります。次の手順でファイルを探してみましょう。
🔍 検索の手順
キーボードの「Windowsキー」+「E」を押す → ファイルエクスプローラーが開きます。
画面左上の「クイックアクセス」や「PC」など、検索する場所を選びます。
右上の検索ボックスに、探しているファイル名(例:売上表.xlsx) を入力します。
検索結果にファイルが表示されたら、その場所を確認し、ダブルクリックで開きます。
見つからない場合は、検索範囲を「PC全体」に広げて再検索します。
💡 ポイント
拡張子(「.xlsx」「.xls」など)も含めて検索すると、より正確に探せます。
最近のファイルなら「クイックアクセス」の「最近使用したファイル」に残っている場合があります。
ごみ箱に移動されていないかも確認しましょう。
2. OneDriveやGoogle Driveの同期をチェックする
クラウドストレージ(OneDrive、Google Drive、Dropboxなど)に保存しているファイルは、インターネット接続が不安定だと同期が遅れ、Excelが開けなくなることがあります。
🔍 OneDriveの同期を確認する方法
画面右下のタスクバーにあるOneDriveの雲のアイコンをクリック
「同期中」や「同期エラー」と表示されていないか確認する
「同期エラー」がある場合は、インターネットに接続されているかをチェック
「同期の一時停止」をしてから「再開」し、同期をやり直す
🔍 Google Driveの同期を確認する方法
タスクバーのGoogle Driveのアイコン(青・緑・黄の三角形)をクリック
「同期が完了しました」と表示されているか確認
同期されていない場合は、パソコンを再起動し、Google Driveアプリを開いてみる
💡 ポイント
ネットワークが不安定だと同期が止まることがあります。Wi-Fiを切断して再接続するのも有効です。
クラウドストレージのWebサイト(例:OneDrive.comやdrive.google.com)にアクセスし、直接ファイルをダウンロードして開くことも試してみましょう。
✅ 方法②:ネットワークドライブやクラウドストレージの接続を確認する
- ネットワークフォルダやクラウドストレージが切断されている場合は、再接続を試してください。
- OneDriveの場合、右下のクラウドアイコンをクリックし、[同期]を実行してみましょう。
✅ 方法③:ファイル名やフォルダ名を短縮する
- ファイルパスの長さを短くするため、フォルダ名やファイル名を簡潔に変更してください。
✅ 方法④:拡張子を確認する
.xlsx
や.xls
の拡張子になっているかを確認し、正しくない場合は適切な形式に修正してください。
✅ 方法⑤:セキュリティソフトの設定を確認する
- ウイルス対策ソフトやWindows Defenderのリアルタイム保護を一時的に無効にして、ファイルが開けるか試してみてください。
✅ 方法⑥:Excelのキャッシュや一時ファイルを削除する
- Excelを完全に終了し、一時ファイル(
~$ファイル名.xlsx
など)を削除してから再度開いてみましょう。

✅ Excelのキャッシュや一時ファイルを削除する
Excelを使っていると、一時ファイル(キャッシュ)が作成されます。これらのファイルが破損すると、Excelがファイルを正しく読み込めず、「ファイルが見つかりません」エラーが発生することがあります。そこで、Excelの一時ファイルを削除してリフレッシュすることで、問題が解決する場合があります。
1. Excelを完全に終了する
まず、Excelを完全に閉じてから作業を始めましょう。
🔍 Excelを終了する手順
開いているExcelファイルをすべて閉じる
タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc を同時に押す)
「プロセス」タブで 「Excel(EXCEL.EXE)」 を探す
右クリックして「タスクの終了」を選択し、完全に閉じる
💡 ポイント
Excelがバックグラウンドで動作していることがあるため、タスクマネージャーで完全に終了させることが重要です。
2. Excelの一時ファイルを削除する
Excelは作業中のファイルを「一時ファイル」として保存します。これらのファイルが破損すると、エラーの原因になることがあります。一時ファイルを削除することで、問題が解決することがあります。
🔍 一時ファイルを削除する手順
ファイルエクスプローラー(Windowsキー + E)を開く
次のフォルダを開く
C:\Users\(あなたのユーザー名)\AppData\Local\Microsoft\Office\UnsavedFiles
C:\Users\(あなたのユーザー名)\AppData\Local\Temp
「~$ファイル名.xlsx」や「Excel~.tmp」などのファイルを探す
不要な一時ファイルを削除する(削除前にバックアップを取るのも推奨)
Excelを再起動し、ファイルを開けるか試す
💡 ポイント
「AppData」フォルダは隠しフォルダ なので、表示されていない場合は「表示」タブで「隠しファイルを表示」にチェックを入れましょう。
ゴミ箱にも残ることがある ため、一時ファイルを削除後にゴミ箱を空にするのも有効です。
3. Excelのハードウェアアクセラレーションを無効にする
Excelの「ハードウェアアクセラレーション」という機能が原因で、ファイルが正常に開けないことがあります。この機能を無効にすると、動作が安定し、エラーが解消されることがあります。
🔍 ハードウェアアクセラレーションを無効にする手順
Excelを開く(新規のブックでOK)
「ファイル」メニューをクリック
「オプション」を開く
左側のメニューから「詳細設定」を選択
下にスクロールし、「ハードウェア グラフィック アクセラレーションを無効にする」にチェックを入れる
「OK」を押してExcelを再起動する
💡 ポイント
この設定を変更することで、Excelの画面描画処理が安定し、ファイルを正常に開けることがあります。
特に、グラフィックカード(GPU)を搭載したPCでは、この設定が影響することがあります。
- [Excelのオプション] → [詳細設定] → [ハードウェアアクセラレーションを無効にする] を試すのも有効です。
3. それでも解決しない場合は?
上記の方法を試しても「ファイルが見つかりません」エラーが解決しない場合は、次の手順を試してください。
🔹 別のPCやアカウントで開く
🔹 Excelの修復機能を使う([コントロールパネル] → [プログラムと機能] → [Microsoft Office] → [修復])
🔹 バックアップを確認する(Windowsの「以前のバージョン」機能を利用)
まとめ
Excelの「ファイルが見つかりません」エラーは、ファイルの保存場所の変更、ネットワーク接続の問題、セキュリティソフトの干渉などが主な原因です。この記事で紹介した方法を試すことで、多くの場合問題を解決できます。
🔍 Excelのエラーでお困りなら、ぜひこの記事を参考にしてください!
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