Excelで複数条件のVLOOKUPを実現する方法!初心者から上級者まで完全解説

Vlook 複数条件

VLOOKUP関数は便利な関数で、これを制する者は残業を制す!と言っても過言ではないくらい大事な抑えどころです。一方でハマりやすい関数でもあり、先輩や上司から「この資料作ってくれる?」と頼まれ、「はい!(VlookUP使えば余裕だ、、)」と思いきや、「げ!これ条件指定が二つあるぞ、、どうやってやろう。。」と、結局手作業になり残業王になることがあります。しかし、やり方次第でこれは解決できるのです。

1. 初級編:VLOOKUPで複数条件を疑似的に実現する

方法:

VLOOKUP自体は1つの条件にしか対応していませんが、複数条件を1つに結合することで対応できます。

手順:

  1. データの準備
    • 例えば、社員の「部署」と「名前」を組み合わせて1つの列を作成します。
      例: A列: 部署, B列: 名前, C列: 部署+名前(補助列), D列: 給与
      補助列の数式例(C列):=A2&B2
      → A列(営業)とB列(田中)が組み合わさって「営業田中」となります。
  2. VLOOKUP関数を適用
    • 補助列を条件と見立て、VLOOKUPを使います。
      例:=VLOOKUP("営業田中", C:D, 2, FALSE)

2. 中級編:CHOOSE関数で複数条件を扱う

方法:

補助列を使わず、CHOOSE関数で複数条件を結合してVLOOKUPを使う方法です。

手順:

  1. CHOOSEで条件を動的に結合
    CHOOSE関数で2つ以上の条件を列として仮想的に結合できます。
    例:

    =VLOOKUP(検索値, CHOOSE({1,2}, A列&B列, D列), 2, FALSE)
    • A列&B列は「検索キー」(複数条件を結合したもの)
    • D列は結果(給与など)を表します。
  2. 式の動き
    CHOOSE関数で仮想的なデータ範囲を作り出すため、補助列なしで実現できます。

3. 上級編:SUMIFS関数で複数条件を扱う

方法:

SUMIFSを使えば、複数条件を直接処理して値を取得できます(合計や条件一致時の値返却)。

手順:

  1. データの準備
    • 例えば、「部署」「名前」「給与」がある表を用意します。
    • 部署(A列)が「営業」、名前(B列)が「田中」の場合、給与(D列)を返す。
  2. SUMIFS関数を使用
    例: =SUMIFS(D:D, A:A, "営業", B:B, "田中")

    • D:D:結果を取り出す範囲(給与)
    • A:A:1つ目の条件(部署)
    • B:B:2つ目の条件(名前)
  3. 特徴
    • SUMIFSは複数条件に対応した集計関数のため、複数条件を直接扱えます。
    • 条件を動的に変更する場合、セル参照を使用すれば応用できます。

4. 上級編:INDEX & MATCHの組み合わせで複数条件を実現

方法:

INDEX & MATCHを使うことで、柔軟な検索が可能になります。

手順:

  1. データの準備
    • 例:「部署(A列)」「名前(B列)」「給与(D列)」のデータ
  2. MATCHで条件一致の行番号を取得
    複数条件に対応するため、条件一致を配列で扱います。
    例: =MATCH(1, (A:A="営業")*(B:B="田中"), 0)

    • (A:A="営業")(B:B="田中")で条件を満たす行を計算します。
    • 1は一致条件を指定。
  3. INDEXで値を取得
    MATCHで得た行番号を元にINDEXで値を取得します。
    例: =INDEX(D:D, MATCH(1, (A:A="営業")*(B:B="田中"), 0))
  4. 配列数式にする
    Ctrl + Shift + Enterで配列数式として入力します。

 

流通業者向け:伝票番号を活用した複数条件検索の徹底解説

流通業務では、正確かつ迅速に「伝票番号」や「商品名」などの情報を検索・分析することが求められます。例えば、「特定の伝票番号に含まれる商品の数量を確認したい」や「複数条件で売上データを抽出したい」というシーンが日常的に発生しますよね。

この記事では、VLOOKUP関数、SUMIFS関数、INDEX関数を用いて、伝票番号や複数条件に基づいた検索を実現する方法をレベル別に徹底解説します。さらに、流通業に特化した具体例や、データ構造の整理方法についても触れ、業務効率化に役立つノウハウをお届けします!


1. 初級編:VLOOKUPで伝票番号と紐づく単一条件検索を実現する

基本の使い方

「伝票番号」を基準に、特定の商品や金額を簡単に検索するには、まずVLOOKUP関数を使います。以下は基本的な手順です。

例:

データ構造(シート「データ」):

伝票番号 商品名 数量 金額
A001 商品A 5 500
A002 商品B 3 300
A003 商品C 8 800

目的:伝票番号「A002」に紐づく「金額」を検索する。
数式

=VLOOKUP("A002", データ!A:D, 4, FALSE)

ポイント:

  1. “A002”:検索したい伝票番号を指定します。
  2. データ!A:D:検索対象の範囲(列A~D)。
  3. 4:結果を返す列番号(「金額」は範囲内の4列目)。
  4. FALSE:完全一致で検索。

実践例と画像案

  • 画像案1:データ表(伝票番号・商品名・数量・金額)のスクリーンショット。
  • 画像案2:VLOOKUP数式を入力したセルと結果が表示された例。

2. 中級編:SUMIFSで伝票番号と複数条件を検索する

流通業務では、伝票番号と「商品名」や「日付」など、複数の条件を基にデータを抽出する場面も多いです。この場合、SUMIFS関数が便利です。

基本の使い方

SUMIFSは、指定した条件に一致するデータの合計を返しますが、単純な合計以外にも「条件を満たすデータを取得」する応用が可能です。

例:

データ構造(シート「データ」):

伝票番号 商品名 数量 金額
A001 商品A 5 500
A001 商品B 3 300
A002 商品C 8 800
A002 商品A 2 200

目的:伝票番号「A001」で「商品A」に該当する数量を検索する。
数式

=SUMIFS(C:C, A:A, "A001", B:B, "商品A")

ポイント:

  1. C:C:合計を計算する範囲(「数量」列)。
  2. A:A:1つ目の条件範囲(「伝票番号」列)。
  3. “A001”:1つ目の条件(伝票番号)。
  4. B:B:2つ目の条件範囲(「商品名」列)。
  5. “商品A”:2つ目の条件(商品名)。

応用編

  • 条件をセル参照にすることで動的に検索可能:
=SUMIFS(C:C, A:A, E1, B:B, F1)

ここで、E1に伝票番号、F1に商品名を入力するだけで結果が変わる。

 

3. 上級編:INDEXとMATCHで複数条件を柔軟に検索

伝票番号が唯一の条件ではなく、さらに複雑な条件を追加したい場合は、INDEX関数とMATCH関数の組み合わせが最適です。

基本の使い方

INDEXは、指定された行と列の交点にある値を返します。MATCHは条件に一致する位置(行番号や列番号)を返す関数です。この2つを組み合わせると、柔軟な検索が可能になります。

例:

データ構造(シート「データ」):

伝票番号 商品名 数量 金額
A001 商品A 5 500
A001 商品B 3 300
A002 商品C 8 800
A002 商品A 2 200

目的:「伝票番号がA002」で「商品C」に該当する金額を取得する。
数式

=INDEX(D:D, MATCH(1, (A:A="A002")*(B:B="商品C"), 0))

手順:

  1. MATCH関数の条件
    • (A:A="A002")*(B:B="商品C"):複数条件を満たす行を特定(配列数式)。
    • 1:完全一致を指定。
  2. INDEX関数
    • 検索範囲(D列)から、MATCHで得た行番号を返します。

重要:

この数式は配列数式のため、Ctrl + Shift + Enterを押して確定します。

 

4. まとめ:流通業でのExcel活用ポイント

  1. VLOOKUPは単一条件での検索に最適
  2. SUMIFSは複数条件を簡単に処理可能で、特に伝票番号と商品名のような場面で便利
  3. INDEX & MATCHを使えば、複雑な条件でも柔軟にデータ検索が可能

おすすめ追加テクニック

  • 動的な検索フォームの作成: セル参照を活用し、検索条件を変更するだけで結果が動的に変わる仕組みを構築する。
  • ピボットテーブルの活用: 複数条件のデータ集計を簡単に行えるので、定期的な分析に役立つ。

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