ググっていると「胃カメラ 飲酒した ブログ」というキーワードがあり、微笑ましくなりました。
これは、まさに、お酒好きで、なんならアル中気味の方が検索する言葉でしょう。
というのも、筆者がそうだからです(笑)
初めての胃カメラを受診するのは30代以降かと思います。バリウム検査でいつも大丈夫、でも最近胃がちくちくするし、なんか悪いんじゃないかと思うと、つい胃カメラのオプションをつけて健康診断をするものです。
そこで、胃カメラを受診する決断をすることになります。
初めは軽い気持ちで受けようと思います。
しかし、いざ受けようとする段になって、急に経験者の声が自分の耳に届くようになります。それまでは教えてくれなかった諸先輩方が急に、先達の知見をあらわにしてくるのです。
あれめちゃくちゃ苦しいよ!!拷問!嗚咽、この上ない苦しみ、地獄、などなど、とにかく脅かしてきます。なんなら、全身麻酔をしないとできない、という人もいて、実際にそうする人もたくさんいるみたいですね。
また実際に事前に配布される「胃カメラを受診される方へ」という診断前の覚書みたいなものを見ると、やれ事故って死ぬかもしれないとか、その場で生体検査のため、プチっと胃の組織を摘まみどってしまいますよ、とか、そうでなくても負担が大きいので安静にしてね、だから、検査当日はアルコールを飲まないでね(筆者は飲みました、その体験談は後に)ということで、とにかく、この上ない決心で臨んでね、というお触書でした。
ただ、筆者としては、ほほぅそこまで苦しいのか、ならば覗いてみようと、覚悟を決めて臨むことにしました。
しかし、これは何度も病院側から問われるのですが、「初めてですか?」
その意味がよく分かりました。
胃カメラはきつかった、アルコール・酒は確かに負担かも
実際、きつかったです。
検査前の三重苦
- 胃の泡を消す薬
- 胃の動きを止める注射
- 喉の麻酔
まず最初に、カップに入った、人類史上この上ない不味さともいえる薬を飲まされます。これは胃の泡を消す薬です。
続いて肩に筋肉注射を打たれます。これは胃の動きを止める作用をもつそうです。当たり前ですけど注射だから痛い
そして最後に、麻酔なのですが、これは喉の嘔吐反射を止める麻酔で、ゼリー状の麻酔薬を口の喉に数分留めておき、最後にゆっくり飲み込むのです、くそまずい! それよりも喉にとどめておくのもしんどいです。
ここでまず言えることは、この薬漬けの段階ですでに体にすごい負担がかかっているということです。これらの強力な薬効作用を持つものを解毒するだけでも人体には重いダメージでしょう。そしてこの解毒を司るのは肝臓です、ということはつまりアルコール飲んでる場合じゃない!
喉にかかる胃カメラの負担
あとは胃カメラの負担です。喉に例のカメラを突っ込まれるのですが、これ、最初に練習で突っ込んでオエっとなっては引っこ抜かれ、、というのを繰り返します。この段階で絶望的な気分になります。
絶対こんなの、喉から下に入りっこないと。
当初は、その黒づくめの胃カメラを前にして、あ、意外と細い!と安堵します。しかし、どうでしょう、実際に突っ込まれた時に、大根でも突っ込んでんじゃないかという違和感、でもやらなくちゃいけないという絶望感。
そうした中、覚悟を決めて本番、「はい!飲み込んで!」という医師の合図のもとグッと飲み込みます。
喉元過ぎれば熱さを忘れる、と言われるように、内視鏡医師も
「喉を超えれば後は楽ですよぉ」
といいながら、、
いやいや、実際はそんなことはありません。喉超えは確かに最大の難所ですが、その後も下に下っていくときのあの何度も喉を幾多の大根が突っ込まれていくような苦痛は、拷問そのものです。かつて経験したことのない苦しみ。痛いわけではないけど、おごごごご、という悶える苦しみです。
えずき、そのたびに胃カメラの映像を見ると道が塞がる、つまり異物侵入を必死で体が排出しようと吐き戻そうとする反射が余計にハードなのです。
でもそれでも立ち止まり様子を見て、突き進むお医者さん、そして、背中をさすり続ける看護師さん。というか看護師さんは胃カメラを突っ込む前から背中をさすり続けて、まるで無防備な赤子をあやすように、、そうしたところが逆におぞましいのですが、なるほど、そういうことか、この初めての苦しみを理解していたのか、と今更になって思うのでした、喉元をすぎて食道の真ん中くらいにさしかかった頃です。
もう、あれだけ診察前は興味深かった胃カメラの映像などゆっくり眺める余裕はありません。早く終われ、もう抜いてくれ、楽にしてくれと願うばかり。
意識が朦朧とする中、当初の診察前の申告通り、5分くらいで終わろうとしていました。その時、ふと思い出したのです。
そういえば診察の時に、しきりに看護師と医師が説明していました。
「胃カメラの診察〝自体”は5分くらいで終わります。。」
ただし、、
と言わんばかりの含みを持たせて。
ただ、時計をみるとゆうに10分くらい経っているではありませんか!
そうか、途中でなんどもオエオエしては診察の手をとめた結果がこれか、なるほど、それがあの含みを持たせた「5分で終わるものなのですよ、本来は」というニュアンス感だったのか。。
なんとかすべてを終わらせ、ベッドから立ち上がろうとしたとき、フラッときました。
やはりしっかりダメージを受けていました。
喉も風邪を引いたときのようにイガイガします。(※その後一日中それは続きました)
「1時間は飲食NGです」
との看護師さんの言葉を受け終了しました。
胃カメラ後に飲酒するか、どうか、このブログで公表
さてここからが本題です。
ふつうは飲んではいけません、胃カメラ後の当日はお酒を飲んじゃいけないことになっています。喉、食道、胃には多大な負担がかかっています。
でも、飲みたい!
だから「胃カメラ後に飲酒した ブログ」などと検索するのです。
実際にお酒を胃カメラ後に飲んだ結果
当日、飲んでるときは大丈夫でした。
※量は控えてチューハイ7%度数の350ml缶1本、ビール350ml一本です。
ただし、翌日にダメージが残りました。
喉が昨日のピーク時くらいのイガイガ感、そして、何より頭痛が。
そう二日酔い状態+喉の痛み、
つまり、検査薬づけだった体の解毒に回っていた肝臓が、おそらくアルコールを分解しきれなかったのでしょう。また、胃カメラで内壁を擦った喉や食道が、その組織を修復中に、アルコールでダメージを回復しきれないどころか炎症反応を示したのでしょう。
つまり、結論、
胃カメラした当日の夜はお酒をアルコールを飲んではいけないは本当
そう結論しました。
ただ、それでも飲みたいから、この記事にいきついたのだと思います。
なので、一度やってみるといいと思います。
そうするとおそらくは次からは、もうやめとこう、と思うことでしょう。しっかり1日休んで元気になって2日分飲む、という方が健康的です。
もっとも、生体検査のために胃の組織を胃カメラで摘み取った場合はしっかり胃が傷ついているので絶対にアルコールは禁止だそうです。くれぐれも生検なしで済んだ場合にのみ、自己責任で行ってください。基本は胃カメラ前後の日はアルコールはNGです。筆者は前日も当日もアルコール摂取しましたが、真似しないでください。
もっとも、数日立てば違和感は消え、なんなら胃カメラの苦しみも忘れ、、で次回にきちんとこの反省がいかせられるか、は甚だ疑問ではありますが。。
ただ一番いえることは、検査薬の刺激が強いのが一番負担なような気がして、そこにアルコール摂取ダメージはNG,これはとても理にかなっている気がすることは言うまでもありません。
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