おなら聞こえたかも、、、二、三人いる前で放屁をプッとしたけど聞こえてなさそう、いや聞こえてるよな

びっくり

こ、こんにちは。 屁、おならにまつわる話です。お食事中の方は、ご遠慮、、いや、食事中でも大丈夫です。爽やかにネタを提供したいと思います。

オナラという現象はつまり生理現象ですからそもそも気にする必要はないわけですが、やはりニオイを伴うものですから、どうしても恥ずかしく思えてしまいますね。海外では屁よりゲップの方がタブーのようですが、日本ではまだまだそんな風潮にはなりそうにありません。

そしてこのオナラにまつわる人たちを見てみると、中には、冗談っぽく平気でプッコラプッコラと、まるで口笛でも吹くかのようにわざと軽快に放屁する人もいますが、あれはとても真似できるものではありません。(それ以前にデリカシーがないとの話でもあるのかもしれませんが、いや、そういうの抜きに、)堂々とやらかしても「あっゴメ~ん♥」とそれが一つの愛嬌でもあるかのように、振る舞えるような人は、

もはやこの人生楽勝でしょう。

でも、ワタシのような繊細な人間にとってはこれがとても耐えがたき試練なのであります。

ただでさえ人前で口数の少ないワタシ、もしこの状態でオナラでもしてごらんなさい、屁は口ほどにモノを言う、とでも揶揄されることでしょう。

そういう懸念もあり、ワタシは絶えず、オナラだけはやるまいと気を張っているのです。

が、先日ふとした気のゆるみからやってしまいました。

相手は二、三人いたでしょうか、一緒に歩いていて目的地につき歩を止めた矢先に、その踏ん張りで、「部ッ」と音がしたのです。

この瞬間ワタシはそれがワタシの尻から放たれたものと確信しました。あの双璧をかきわけ、ヴェールを打ち裂く砲撃が大地を揺るがす衝撃波、これはワタシの屁に違いなかったのです。

この瞬間ワタシは時間が止まりました。

天井裏に身を潜める忍者が不意に油断し、板をギシッと鳴らしてしまったときの絶体絶命の緊迫感がワタシの身をおそったのです。

万事休す。

しかし、いつの時代も人間は前を向いて生きなければなりません。戦後焼野原の中、挫けず前を向き立ち上がって日本を再建してきた偉大なる先人たちのDNAがワタシにも受け継がれているはずなのです。それを信じてワタシは止まった時にふたたび流れを取り戻し、前を見ました。

すると、

世界はいつもの通り何事もなく動いていたのです。

ワタシの目の前の2、3の人たちはまるでいつもの変わり映えのしない日常を鬱屈としながらもこれこそが平穏な日々なのだと妥協し、甘んじて受け入れるような人生の宿命を淡々と、いつもの時間の流れととともに過ごしていたのです。

ーー聞こえていない、そう思いました。


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もし、ワタシが今までに善行というものを積みあげてきたというのならば、もしかすると神様は、ここでそのご利益を発動させてくれたのかもしれません。 そっと、見えない力で、ワタシがその波動(屁)を発するや否や、その周囲の人たちの耳を、その厳かでいて優しい慈悲なる手によって塞いでくれたのかもしれません。

でも、世界は大いなる力だけで動いていないことを人々は知っています。

だからこそ、人々は、ときに残酷な運命に見舞われた時、祈りつつも、最後はその事実を、実際に起きた厳然たるものとして受け入れ乗り越えようとするのです。

ワタシはしかと、その時放たれたオナラが、聞こえていないはずはない、という事実を受け入れようとしました。

「・・・さん、・・・ですね」

「それはあれじゃないですかね」

会話も上の空でちっとも嚙み合いません。 もうワタシの頭の中は聞こえたはずなのに、どうしてこの人たちは聞こえていないふりをするんだろうということでいっぱいだったからです。

昔見たのか読んだのか忘れましたが、タイムパラドックスの話を思い出しました。過去に遡って何かを変えようとも現在と矛盾する事実は変えることができない。もしワタシがここでこの放屁をなかったものにするならば、パラレルワールドとして、「その瞬間オナラをしなかったワタシが平然といる世界」を生み出すことになるのです。 むやみにそんな別世界を作り出すと、この世界はその影響を受けるかもしれない、

ワタシはその事態を食い止めようとしました。靴で「ぶっ」と鳴るかのように足を鳴らそうと考えたのです。靴の内部の空気圧の変動を利用して、カカトを上下させることでその隙間から空気砲を打ち、その一瞬生じる衝撃波でブッという擬音を発しようと考えたのです。

これがうまくいけば、

ワタシのオナラはなかったことになる、いや、ブッという音は鳴ったことになるけれども、それは、靴の仕業ということになるのです。

もっといえば、この世界は元のシナリオ通り、その時、オナラ音が鳴った事実があるけれども、それはワタシの放ったオナラのように聞こえた靴の音の偶然の産物として処理されることになり、ひいては、懸念されたパラレルワールドが生み出されることもないという結果になるのです。

いけっ!頼む、ワタシの靴よ、どうかオナラ音を発してくれ! 全身全霊を込めて右足のカカトに重心を載せました。次の瞬間、

カツッ

と、革靴の例の何でもない音が地味に鳴りました。

こんな死闘を繰り広げていたせいか、どうやらワタシは途中で疲弊してしまったようです。その後のことはぼんやりとしてどこまでが現実世界なのか、とらえきれていないのでした。



アナタは私と似てる?>>管理人はこんな人






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