世の中には自分が知らない名称があります。アレに名前ってついてたの?というような、その場面に出くわして誰かがその名前を発して初めて、ソレにネーミングがあるんだと知る場合です。男41歳、厄年、オフィス勤務経験16年ありながら初めて知った言葉があります。
傍机。読みは、そばづくえ。
オフィスのデスクの脇にあるアレです。(右側か左側に寄せてある、抽斗(ひきだし)が上下に連なったもので、だいたいの場合、キャスター(コロコロ)がついていて、可動式になっている、あの、なくてはならない、でも超脇役の部分です)
名前があったのか。
そう衝撃を受けました。
あれはデスクの一部であり、動くひきだし、という言葉で済むものではないのか、と神に問ひたい。アレに名前を付ける必要があったのかと、二度、問いたい。
でもあったのです。側机、デスクの下にもぐりこんで机の体をなしていない、つまり机じゃないのに側机(そばづくえ)。
傍机の別の表現(脇机、袖机)
しかも、側机には別の表現があって、脇机とか袖机とか、贅沢にも洒落た呼び名なのです、それも複数。人間たる私のニックネーム以上にあるではないか。それを知らなかった不甲斐なさよ。
あんなに毎日、目に触れて、助けられていたのに、名前も知らなかっただなんて、、
もしかするとその感謝の念のなさが私に欠落した感性をもたらし、本来獲得すべき言語の一部をとらえられなかったのかもしれません。
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