
エクセルで「7月だけ拾う」方法を知りたいあなたへ。この記事では、関数・オートフィルター・ピボットテーブルなどを使って、データから7月だけを抽出・集計する方法を、初心者でも分かりやすく解説します。
Excelのバージョンごとの違いや、よくあるミスの回避策もカバー。
7月だけに夏場バテでデータを疲労(ひろう)、7月のデータだけを拾う術を披露、、さてこんな前置きは不要ですね。
1. 関数で7月だけ抽出する方法(Excel 365/2021以降)
最もスマートに抽出できるのが、FILTER関数
とMONTH関数
の組み合わせです。
関数構文
=FILTER(A2:C100, MONTH(A2:A100)=7)
サンプルデータと結果
A|日付 | B|商品名 | C|売上 |
---|---|---|
2|2025/06/30 | りんご | 500 |
3|2025/07/01 | みかん | 600 |
4|2025/07/15 | バナナ | 700 |
5|2025/08/01 | スイカ | 800 |
上記関数を使うと、7月1日と7月15日のデータだけが抽出されます。
注意点
- 日付列(A列)が日付形式で入力されている必要があります。
- FILTER関数はExcel 365 / 2021以降で使用可能です。
2. IF関数で7月フラグをつける方法(全バージョン対応)
旧バージョンでも使える方法として、IF+MONTH
で「7月フラグ」を作成し、フィルターで抽出する方法があります。
関数構文
=IF(MONTH(A2)=7, "○", "")
使い方
- 新しい列を作成(例:列D)
- 上記関数を入力し、7月なら「○」と表示
- オートフィルターで「○」の行だけ表示
3. SUMIFS関数で7月の売上だけ合計する方法
SUMIFSで直接MONTHを使うことはできません。そのため、補助列を使って月だけを分離しておくのがコツです。
手順
- 列Dに
=MONTH(A2)
を入力 → 月番号(1〜12)が表示 - SUMIFS関数で月=7のデータだけ集計
SUMIFS構文
=SUMIFS(C2:C100, D2:D100, 7)
4. オートフィルターで7月だけ抽出する方法
関数が苦手な方は、フィルター機能での抽出がおすすめです。
操作手順
- データ範囲を選択
- 「データ」タブ → 「フィルター」
- 日付列の▼をクリックし、「日付フィルター」→「月単位で抽出」→「7月」
ポイント
- 表示形式が「文字列(例:2025/7/1)」だと抽出できない場合があるため、必ず日付形式に設定
5. ピボットテーブルで7月だけ分析する方法
売上や件数を月ごとに集計・分析したいなら、ピボットテーブルが最強です。
手順
- データ範囲を選択し、「挿入」→「ピボットテーブル」
- 「行ラベル」に日付を追加し、「月単位」にグループ化
- 「フィルター」機能で「7月」だけ表示
補足
ピボットテーブルは、日付を自動的に月単位にまとめてくれるため、月別集計に非常に便利です。
6. Q&A|よくある疑問と注意点
Q. MONTH関数がエラーになるのはなぜ?
A. 日付列が「文字列」形式の場合、MONTH
関数でエラーが出ることがあります。セルの書式を「日付」に変更しましょう。
Q. SUMIFSでMONTHを直接使うとダメなの?
A. =SUMIFS(C2:C100, MONTH(A2:A100), 7)
のようにMONTH関数を条件に使うと、配列の扱いでエラーになるため、補助列で事前に月を分離しましょう。
Q. FILTER関数が使えない!
A. Excelのバージョンが古い可能性があります。FILTER関数は365 / 2021以降でのみ使用可能です。
まとめ|あなたに最適な「7月だけ拾う」方法はこれ!
- Excel 365 / 2021:FILTER関数+MONTHが最速
- 旧バージョン:IF+MONTHでフラグ抽出 or フィルター
- 集計したい場合:補助列+SUMIFS or ピボット
「エクセル 7月だけ拾う」作業は、目的とバージョンに合った方法を選べば誰でも簡単にできます。
今後も同じような抽出作業に応用できますので、ぜひこのページをブックマークしておくことをおすすめします。
コメント