Scroll Lockボタンで治る画面が矢印で動く現象
エクセルで矢印ボタンを押すと勝手に画面スクロールしてしまう現象があります。
さっきまで普通にセルの間を移動していたのに。。
それは、
キーボードの右上の方に配置されているボタン、あの、よく分からないボタン群の中のひとつ、
Scroll Lock ボタンを押してしまっているからに他なりません。(Print Screen、Pause,Page UP, Insertと云った謎のボタン達がまるで孤高を気取って佇んでいるところ)
略すと、Scr Lockとも表記され、ノートPCなどで暗躍しています。
ノートPCで見ると、青い字など別表記で用いられています(Fnキーとのセットで作動するための青字プリント)
デスクトップPCでの表記はだいたいがScroll Lock、スクロールロックです。School of Rock スクール オブ ロック、と言いたくなりますがスクロールロック。つまりスクロール(移動すること)状態でロック(固定する)してしまうこと、スクロール状態を保持することを意味します。
Scroll Lock、厄介機能
そう、この機能はお節介機能。エクセルで画面を矢印ボタンで動かそうとするニーズが極端にすくないのです。マウスホイールで上下は簡単にスクロールできますし、横向きの移動も、それほど横長のデータもないのでそれほど困りません。
例外として、たくさんの顧客と品種を管理しなければならない業種に限っては横向きスクロールの需要がありますが、この場合、マウスを横向き対応のものに新調するほうが出費は発生するものの結果的に圧倒的に効率性が高いです。
ScrollLockボタンは使いこなせれば便利なのかもしれませんが、それでも「いちいちやらなければならない感」がぬぐえないのです。
つまりは、エクセルで使う場合はほぼお節介機能。予測変換でまったく求めていない推測変換が一覧に表示されるあの辟易とするかんじに似ています。
たぶん、これも言葉と同じでいずれ廃れていく機能でしょう。2021年現在ではまだキーボードに残っていますが、これを使いこなせる人はそうそういないはず。やがて廃止されて別の利便性の高いボタンに成り代わるに違いありません。
誤って触ってはいけないScroll Lock
キーボードを触るとき、慣れてくると雑に扱うようになります。しかし、データを扱う以上、どうしてもナイーブにならないといけないのがパソコンでの管理というものです。紙で書いた文字なら、誤って消しゴムなどで完全に消し去る、というような現象はないにしても、PCだとDeLeteボタン一発で削除してしまったり、よからぬボタンを押してしまって設定が予期せぬように変わってしまったりというということがあります。そのためにも爆弾的なボタンの存在が、操作時に緊張感をユーザーに与える、という使命があります。誤操作で爆発はしないにしても、とんでもないことになるということを日頃から示唆するために、地味に、利便さと不便さの両面を持つScroll Lockボタンのようなニーズの低いキーを設定している可能性は否めません(笑)。
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