お風呂や洗面所の水道から水漏れがしていて、どうやら中のパッキン(コマ)が劣化していると思われる現象の修理をしたことがあるでしょうか。
水やお湯が、水道口から、もしくは蛇口をひねる部分の根元からちびちびと漏れるあの消耗感はとても惜しい、何か地味に損を積み上げているという実感が、使うたびに感じられるあの損失感はなんともいえませんね。人間は大傷を負ったり大病を患うとなんとかしなくちゃと手段を択ばず動けるものですが、こういう、日常の些細な生活の事柄となると後回しにしがちです。
だってジャージャーと水が漏れているわけじゃなくて、ほんのタラタラ。。でもズボラな私もさすがに数か月は見ていられませんでした。
そこで、ようやく重い腰を上げて水道の修理をしてみることにしました。
固着、癒着、とにかくスピンドルのカバーナットが外れない
これには苦労しました。賃貸で10年過ごしたこのアパートの水栓は、昔のタイプなのか、これがなかなかに動かない、回らない。モンキーレンチ(スパナ)でこの水栓のカバーナットを外そうにもビクともしない、グハッ!
これは完全に癒着している、固着! 中のパッキン(止水コマ)のゴム成分が長年のお湯の熱で溶け出て、ただでさえ水分にさらされてサビて固着化する状態にあって、これはもはや一体化、いや、こうした水栓のゴムパッキンはどうやら耐用年数は5年らしいですから、私の場合のようにその倍以上、もしかすると前の住人さんをいれるとその3倍の15年くらいは使用していたかもしれないこの水道のパッキンはまるで、人類有史以前の生き物の化石のようなもので、そもそも、固着とか癒着とかそういう概念を超えてカオスからの融合、というような哲学的なテーマになりそうなくらいであります。
そう、深遠に?語りましたが、要は、
「賃貸物件で初めての水道漏れ修理を自分で対応、水道栓の中のゴムパッキン(止水コマ)を自分で変える、でも硬くてなっとカバーが動かないでござるの巻」というお話です。
何度やっても固着して動かないカバー。
おそらくこの記事を丹念に読んでいる方は、さんざん検索サイトで調べ倒してそれでも適切なサイトに行き着けなかった方がしかたなくご覧になられていることでしょう。
私もその一人でした。
もう諦めかけていました。この、水道をひねればチョロチョロと漏れだす現象のために、夜眠れない日もありました。別に水道を締めれば漏れていないのに、水道をひねったときに、あのひねる部分のハンドル(そもそも水道設備の名称がよくわかなくてうろたえる、検索でも適切にワードを打ち込めない)の根元から水が垂れだす現象のために、、ああ、、
結論。
長くなりましたが、
固着、癒着してもう回せないと思われる水道の中のスピンドルについているカバーナットは、気合と根性で回旋することができます!
その方法は!
「お湯」と「打撃」です。
この素人の、その中でもさらにど素人の私ができたくらいですから、だれでもできます。
なぜお湯?
これは金属の熱膨張の性質を利用するものです。金属は熱が加わると体積が膨らみます。
なので、カバーハンドルを外して、中の水道のスピンドルが露出した状態の上から、沸かした熱湯をチョロチョロと優しく3秒くらいかけます。こうすることで外側のカバーナットだけが膨張(もちろん目にはその様子は見えませんが)します。これでおそらく内部の癒着部分にだいぶ働きかけができるようになります。
続いて金属ハンマー、もしくはウォーターポンプフライヤーでコンコンとカバーナット部分を1周叩き続ける。
ジャブのようにやります。チマチマと金属での打撃による衝撃を加えます。
そして、ウォーターポンプフライヤーでグッと挟んで、反時計回りにグッと回す、するとどうでしょう、あんなに頑固に固着していしたカバーナットがㇰッと動く感触が次に訪れることでしょう、これ感動、快感。
??うまくいかない?その場合は上記の、お湯をかける、カバーナットをコンコン叩いて衝撃を加える、そしてウォーターポンプフライヤーで掴んで回す、を繰り返せばいけることでしょう。
あと、カバーナットは、なかには特殊な形状をしているものもあります。コツは、より根元に近い方をウォーターポンプフライヤーで掴んで回す、です。上の部分を回しても力が伝わりません。
いかがでしたか?
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