ドアスラムとは
ドアスラムの意味は、ドアをバタン!と締めるような、いわば相手を拒絶して締め出すようなニュアンスがあります。
ドア+スラム、の熟語です。スラムとはスラム街という貧民の方が仕方なく集いそこに集落ような住所群が形成された状態を指す言葉であるように感じられる方が多いかと思いますが、ここでいうスラムはまた別です。
バタンっ!
ピシャっ!
ドン!
ガタン!
こういった、にわかに勢いよく何かをぶつける、アクションする、というのがスラムです。
スラムダンク、という言葉があります。これはバスケットのゴールに対して、直接ボールを手から叩き込むシュートですが、これを、
ガコーーン!!とワイルドに、強烈にやるときに、スラムダンクと表現します。
ここでいうスラムが、ドアスラムでいう、スラムです。
ドアをバタン!
もういい!出てって!!
と叫びながらドアを背後に勢いよく締め出すようなイメージ、これがドラスラムです。
INFJが心を閉ざし、そして一方的に絶交状態へ= ドアスラム
MBTI性格類型の中でもINFJの特性として際立つのが、このドアスラムだそうです。相手に対して心を閉ざしてしまい、そしてある時を境に一切相手にしなくなる、なんなら姿を消し音信不通になるという現象です。つまり完全なる絶交、です。
かくいうINFPの筆者、これまでの人生でよく、人間関係をリセットしたくて、電話番号を変えても誰にも伝えなかったり、職場に辞めると伝えず姿を消した(いわゆるバックレなのでこれは深く反省です)ことがあったり、はたまた、卒業した学校・辞めた職場などの仲間から、表面上では愛想よく振舞い、「また遊びに行こうね」と送り出してもらい、「ありがとう、ぜひ!」と言いながら、そのまま電話に着信があっても無視したり、ということがあり、こうした、断絶にいたる気持ちはよく理解できます。
ただ、筆者のように不届きな魂胆で、INFJはドアスラムをするわけではないようです。
INFJは突然にドアスラム
INFJの方では、このドアスラムという現象を突然に起こすと言われます。
それまで何事もなく、付き合っていたと思っていたら、ある日突然、目の前から、つまり日常生活の中から姿を消され、しかもその理由が分からない。昨日までいつもの通りだったのに、忽然と人間関係を断ち切る。
実はこれは、INFJの立場から言うと、決して突然ではないそうです。
つもりつもった感情が、ある時を境に、
「これ以上ムリ」
となり、心のドアを閉ざすそうです。
突然に見えて、実はそこに至るまでのプロセスやストーリーがあるのです。
ただ心優しいINFJさんはそれを表に出さないために、周囲は分からないようです。
もっとも、それは周囲があまりにも鈍感だからだと、思いますが。。
INFJと外向的感情、内向的思考
これはINFJの第二、第三の心理機能である外向的感情と内向的思考の行き来によって、判断が醸成され、あるリミットを超えたときにドアスラムが発動するそうです。
決して、「あの人嫌い!」だけですぐに心を閉ざしていなくなるわけではなく、ある程度関係を重ね、なんならば「そういうの嫌だな」と表現しているのに、相手が理解してくれず、いつまで経っても嫌悪感のある言動を辞めない日々が続く、こうしたときに、ピシャリと人生のステージからその相手を締め出す!と決めるそうです。いわば内向的思考、考えに考え抜き、「この人といたら私という存在が削られていく」と、嫌いとかそういう感情を排除して決断される必殺技こそがドアスラムなのでしょう。
世の中は、その人柄の良さに付け込んで悪だくみをしようとしたり、利用しようとする人がたくさんいます。丁重に犯罪めいたお願いを日常的にしてくる会社の人もいます。例えば架空の何々、など。
こうしたことが積み重なると、誰でも嫌になってくるものです。
確かにINFJドアスラムは何も伝えず消え去り訳が分からない印象を持つかもしれませんが、決して難解ではありません。きちんとその間柄を常日頃、目の当たりにして、普通の関心を寄せていたならば、なぜそうなったかなんて簡単に分かります。
筆者が以前いた職場に、忽然といなくなった方がいましたが、日ごろ、あんなにプレッシャーを与え続けられていたらそりゃそうだろ、と筆者は部外者ながら見ていましたが、どうやらその部署の当事者の間では、なぜその人がある日来なくなり、連絡も取れなくなったのか理解ができなかったようです。普段から心優しくまじめな方のドアスラム、その善意につけこみ利用している側からすると全く気が付かないみたいです。。
以上、INFJのドアスラムのお話でした。
INFJの方で体験談をお持ちの方はぜひコメントいただければと思います。
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