ドアスラムとは、文字通り「ドアをバタン!」と勢いよく閉じる行為を指します。ただし、ここでは物理的なドアの話ではなく、心理的・人間関係的なニュアンスが含まれています。つまり、相手を拒絶し、心の中で関係を完全に断つという象徴的な行動です。
この言葉は「ドア」と「スラム」の2つの要素から構成されています。ここでの「スラム」は、勢いよく何かをぶつける動作や感情の爆発を指しており、「スラムダンク」という言葉にも似た意味合いが含まれています。スラムダンクはバスケットボールでボールをゴールに直接叩き込むシュートのことですが、力強く、決定的なアクションとして象徴的に使われます。
同様に「ドアスラム」では、心の扉を勢いよく閉じ、相手を排除するという心理的な決断が表現されています。
INFJとドアスラム:その独自性と背景
MBTI性格診断で「INFJタイプ」に分類される人々は、このドアスラムを実行することで知られています。INFJの特徴である繊細さと心優しさが、特定の関係において限界を迎えた際に、ドアスラムという形で現れるのです。
INFJがドアスラムを行う際、相手からすると突然に感じられることが多いようです。ある日突然連絡が途絶えたり、音信不通になったり、姿を消したりすることで、「何が起きたのか分からない」と驚かれることも少なくありません。しかし、これはINFJ側からすれば決して突発的な行動ではなく、時間をかけて熟考した末の結論であることがほとんどです。
なぜドアスラムをするのか?
INFJは、特有の心理機能である「外向的感情(Fe)」と「内向的思考(Ti)」を活用し、人間関係を丁寧に築いていきます。しかし、相手がその配慮を無視し続けたり、感情的な負担が重なりすぎたりした場合、やがて「これ以上は無理だ」と判断し、心の扉を閉ざします。
INFJのドアスラムは、「嫌いだから」という単純な理由ではありません。むしろ、自己防衛の一環として、自分自身の心を守るための決断なのです。この決断に至るまでには、相手への警告や改善のためのサインを出していることが多いですが、それが理解されず続くと、ついにドアスラムが発動するのです。
ドアスラムの背景にある心理と社会的影響
INFJのドアスラムが突然に見える理由は、INFJの特性に起因します。彼らは普段から相手の感情や状況に気を配るため、その不満や限界が周囲に見えにくいのです。そのため、周囲の人々はそのストレスに気づけず、「突然いなくなった」と感じることがあります。
しかし、心優しいINFJだからこそ、自分を守るためにドアスラムを選ぶ場合があります。特に、相手がその優しさに付け込み、利用しようとする場合や、自己犠牲が続きすぎる場合に発動することが多いです。
INFJのドアスラムは単なる絶交ではなく、「これ以上自分が傷つくことを避けたい」という決意の表れです。そのため、もしINFJの知人や友人がドアスラムを行った場合、その原因を探ることで、過去の行動を反省し、修復のきっかけをつかむことも可能かもしれません。
まとめ:ドアスラムは誰にでも起こりうる現象
ドアスラムはINFJに特有の現象として知られていますが、その背景には心理的な負担や社会的な圧力が存在しています。日常生活での人間関係や職場環境において、相手への配慮を怠ることで、誰にでもこのような状況が訪れる可能性があるでしょう。
INFJの方で、ドアスラムに関する体験談やご意見があれば、ぜひコメント欄でお聞かせください。
コメント
ISFP20代女性と付き合っているINFJ20代男です。
まだ付き合って3ヶ月経ってない程度ですが、付き合って当初1ヶ月は愛情表現をたくさんしてくれたのに2か月目入ったあたりから全然してくれなくなりました。
また、全く確証は得られていませんが、彼女の行動一つひとつ見ていくとあきらかに態度が変わってしまい、その変わってしまった態度が浮気している特徴に当てはまりすぎてもう信じることができなくなってしまっています。
私は不安型愛着スタイルも持っているので自己受容ができていないと理解して克服しようと努力して、自分は自分、相手は相手であり、彼女の存在自体を尊重しながらぶれることなくまっすぐな愛を注ぎ続けてきました。
でもたぶんもう無理です。もうすぐ心を閉ざします。
本音を上手に話せるようになろうとアサーティブコミュニケーションも学びましたが、たぶん彼女には重い、面倒くさい、自分の自由にさせてくれと思われてしまうだろうから、本音を話す気も起きなくなりました。
彼女はISFPなので、それはそれで向こうもどうせ本音を話してくれないでしょうし、もういいです。
でも、この記事にも書いてある通り、これまで私はサインを出してきました。
予定の立て方とか、不安になりやすいとか、重い感じではなくライトに伝えてきました。
でも、私を不安にさせないようにしようという努力を一切してくれませんでした。
自分は相手の返信遅いとバカ不安になると言っていたくせに。私はそうさせまいと、ちゃんといつでも返信していたし、「今日は○○するよ」「今○○してるよ」という報告も怠りませんでした。
でも、その結果が今の状態です。
もう無理なので心を閉ざすつもりしかないですし、頑張りたくないですし、彼女のみならず他人に興味を持つことをやめようと思います。
他人に興味を持つから相手のことを知りたくなり、恋をして、無駄に相手に期待してしまい、その結果自分を傷つけるだけです。
だからもう恋をしないように、女性に興味を持つのをやめます。だからといって男友達とだけ仲良くし続けていたら、他人への興味を持つ癖がなおらないと思うので、男友達にも興味を持つのをやめます。
なので、自分以外の人間全員に興味を持つことをやめて、自分だけを愛して生きていきます。
フィクションのキャラクターってこうやって闇落ちしていくんだなって学びました。
闇落ちキャラが闇落ち以前の状態に戻れるときって、誰かが手を差し伸べてくれた時ですよね。自分自身の力だけで戻ることができたキャラって見たことない気がします。
私にもそうやって手を差し伸べてくれる人はいるんですかね。面倒くさいので構わないでほしいですけど。
INFJの男です。
僕は職場の同期に対してドアスラムを行なってしまいました。詳細は述べませんが、その同期が繰り返し利己的な理由で他人の善意を利用するような発言や行動をしたり、倫理的に欠ける発言を繰り返したためです。
職場の他の同期や先輩が関係を元に戻そうと動いてくれたのですが、完全に無理なものは無理なのにどうしろと?、と思います。
理由も聞かれましたが、なにぶんドアスラムは積み重ねで起こるものなので、最後のきっかけを説明しても理解されるわけもなく…
また、原因の一つとなった倫理的に欠ける発言は、言うことで他の先輩を傷つけてしまうことになる内容だったので言うことができませんでした。
結果として僕は前の職場で些細なことで怒った変なヤツ、とそのとき思われてしまいました。
ちなみになぜ僕がドアスラムを起こしたか、当事者含め誰も何もわかっていない様子でした。
見てたらわかること、話してたら分かることなのに何故誰もわからないのかがわからないです。
今日、INFJについて調べてて、初めてドアスラムという言葉を知りました。
ずっと周りからおかしいと言われ続けてきたので、自分がおかしいのではなくそういう性格タイプで起こる現象なのだと知ることができとても嬉しかったです。
また、自分以外にもドアスラムは起こり得るんだということを知ることができ、とても嬉しく思っています。