読みで、は読み応えのある、という意味です。漢字で書くと読出があると書きます。
読出の読み方
よみで、です。どくしゅつ、と読みたくなるかもしれませんがここはぐっとこらえて。
読の漢字も、出の漢字も日頃見慣れた漢字です。それゆえに組み合わさると、逆に身構えてしまい、これはちょっとひねった読み方をするのではないか?(例えば白湯は〝はくとう” ではなく”さゆ” と読むように)また、反射的に音読みをしてしまう、というものです。
シンプルに、よみで。
読みでの意味
読むにあたってしっかりとした分量がある、また奥が深くて読み応えがある、という意味合いです。また読み甲斐があるということです。
読みでのある、の例文
毎日欠かさず書き留めた日記。80年も続けると部屋の半分を埋め尽くすほどになった。どれもみっちりと日頃の鬱憤が書きなぐられ、そのひとつひとつが読みでのあるノートである。私は人生も終わりに差し掛かり、改めてそのノートを読み漁り記憶をたどる。
動詞に で をつけて、手応えのある、やりがいのあるという意味になる
~で、は動詞に付属して、「何かをやるのに、たっぷりとある、手応えのある」という意味合いになります。それがためにやり終えた後の甲斐がある、という意味にも通じます。
また、読みで、の他にも日本語の表現として 〇〇で というものがあります。
食べでのある
食べ応えがある、という意味です。食いでがあるともいいます。ボリュームがたっぷりあり、食べるにあたって十分にお腹が張る量であるということです。
ちなみに食べでは方言ではない
食べでがある、という言葉(読みでがあるもそうですが)は普段聞きなれません。どちらかというと古めかしく、現代の人はあまり使わないので、たまに耳にするとそれが方言に聞こえるかもしれません。しかし、これは方言ではありません。
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