爆睡の読み方
ばくすい、と読みます。
爆発する、の爆(ばく)に睡眠の眠(みん)です。
爆睡の意味
爆睡は、完全に眠って起きそうにもない状態をさします。睡眠不足やハードな仕事に学業、運動などで疲れ果てて深い眠りについている人、また、寝落ち(何をしながら眠ってしまうこと、また突然気絶したように眠ってしまうこと)してしまった状態は、爆睡と言えるでしょう。
マンガで表すと、鼻水で風船を膨らませながら、スカーピーと睡眠の世界に没頭している様子です。机に突っ伏してヨダレを垂らしながら寝てるのも、爆睡しているという表現日本語ふさわしいでしょう。
比較的新しい言葉であり、一昔前の辞書には載ってなかった言葉です。若者から拡散され、その語感の痛快さや分かりやすさから、2021年にあっては年配の方までもがれっきとした日本語のごとく使用しています。
それでも、まだ生まれて新しい言葉ですから伝わらない場面も出てこようかと思います。眠りこけている、と表現すると、昔の人に言えば伝わる状態でありましょう。
爆睡の語源
これは漫画から来ている言葉と推測されます。私の一番古い記憶では、カメレオンという1990年から2000年に渡り連載されていた不良漫画のいっせつで、登場人物の椎名雄二というスキンヘッドのヤンキーがつい眠りこけてしまい、それで出遅れた際の一言に、「チクショ!爆睡してしまったぜ」というシーンです(20年以上も前でうろ覚えですが未だに忘れません)。
おそらく、爆睡の語源は、こうした漫画から来た造語が語源になったと推察されます。爆睡という響きは、その漢字表記や音の聞こえがとてもダイナミックで、ぐっすり眠る領域を通り越して、豪快に眠っているという語感があります。話にアクセントをつける意味で、この爆睡というキーワード、つまりちょっと盛ったような大げさ感がまた、元気な若者の会話のスパイスにもなるのでありましょう。
爆は爆発的にということであり、急激に程度が甚だしくなることを指します。類似の言葉として馴染み深いのが爆笑でしょう。爆発的に笑ってしまうことを言います。いいかえると、最大級に笑うこと、です。つまり、爆睡とは、この上なく眠ることであり、熟睡の上をいくぐらいに、というニュアンスがあるといえます。
爆睡の使い方
徹夜してワンピースを一話から最後まで読破した結果、あまりの眠さとだるさに今日の授業は一時間目から六時間目まで爆睡してしまった。
不眠症のため病院にいったところ、処方された薬の説明が難しくて眠くてなり、そのまま寝落ちして目が覚めたら病院のベッドで翌日を迎えていた。どうやら薬無しで爆睡してしまったようだ。
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