愛のままに我侭に、僕は君だけを許さない、という人気歌手の歌がかつてありましたが、我侭、または我儘、と書いてわがままです。
読み方
わがまま、と読みます。
書き方
①我侭
侭という漢字の意味には、心のままに・思うように、といった意味合いがあります。
つまりは、われの思うままに、というのが我侭の漢字の通りのもつ意味です。
②我儘
我に、にんべんにふた、儘の漢字、厳密にはフタという漢字は蓋、と書くのですが、我儘と書くこのタイプです。儘(まま)ならない、という言葉が、おもうようにいかない、という意味を表すように、難しい漢字の割に意外とポピュラーに用いられます。
つまりは、我が儘に、というのは我が思うままに、ということで、やはりこの組み合わせも読んで字のごとしです。ちなみに、この儘のにんべんなしの盡という字は尽の字の旧字体です。つまりは儘→侭となるわけです。
意味
わがまま、は読んで字のごとく、
思うがままに振舞うことです。我が思うがままに、ストレートでシンプルな表現です。
使い方
何度言ってもいうことを聞かず、お菓子売場で買ってくれなきゃ嫌だと我侭をいう息子に辟易とする。
誤用
●今日も宿題そっちのけで友達と遊びに行ったら我がママに叱られた。
●我がママは最近ダイエットに励んでいるらしいがよく食べる。
これらはある意味、我侭な行為ですが本来の意味からはかけ離れており誤用です。我がパパ、我がママ、とは何の関係もありません。
追伸
職場にも一人はいます。我侭な人。
誰しも楽をしたいものですが、そうはいかないもの。それを歯を食いしばりながら頑張るからこそその対価としてお金をもらえるわけですが、あれ嫌だ、これ嫌だと我儘をいっては、面倒くさいことを避ける人。
でも世の中、そうやって声を大きくした者の意見がなぜか通って、
ぐっと我慢している人に皺寄せが来るもの。
でも、これは実は一過性のもので、長い目で見ればしっかりと報われると思います。人生の良いこと悪いことはならせば最終的にゼロになりますから(生き物はゼロから生まれているので)、最後は精算されていい思いができると思います。
我侭な人は最初は得をしますが最後は損をします。
我侭も使い方、皆のためになるように我侭をとおす、我人に尽くす、皆儘とでも表現しましょうか、これを実践できるようになりたいですね。
コメント
我侭という漢字を世のまま読むと、われ、ひとに、つくす。・・・と自分勝手な意味からは真逆の意味合いにきこえます。しかし、これは、我侭をとおすことによって、ひとに愛想を尽かされる、というのが本質でしょうね。