遵守、そんしゅの意味の解説です。
これを、そんしゅ、と呼んで疑わなかった方は要注意です。これは、尊守、と書いているように見え、また尊にシンニョウがついているので、そんと読みたくなる気持ちは往々にして理解できなくもないですが、これは、実は、
じゅんしゅ
と読むのが正解です。
そんしゅ、の意味
そんしゅ、ではなく、じゅんしゅ（遵守）の意味は決められたことをしっかりと守るという意味です。ただ、守る、というだけでなく、守り通す、守ることを徹底する、という強目のニュアンスがあります。
遵守にセットとなってよく用いられるのが、法令です。
法令遵守（ほうれいそんしゅ、ではない）の意味
法令遵守（ほうれいじゅんしゅ）、は英訳でコンプライアンスとも言われ主に企業が法令をきちんと守りながら経済活動と両立を図る、という一つのスタイルとして求められるものです。2000年代に入り、それまでの右肩上がりの高度成長期の副産物たる、儲けのためなら何をやっても良い、お金を回せば社会は豊かになるのだから、という風潮から、企業や組織も営利のためだけではよくない、利害関係者にも害を与えないように法令つまりは決まり事、いやそれ以上に（違反とはならないレベルの）モラルを守って社会貢献していきましょう、という風潮また社会的要請です。
遵守をそんしゅと読むと恥ずかしい
たまにいい年をして、これをそんしゅ、と読む人がいます。これは間違えると、とても恥ずかしい部類の漢字です。社会人として、ニュースや新聞に通じていないと思われて、この読み間違いひとつで見下されてしまう可能性のある読み間違いであると言えるでしょう。尊にシンニョウで、明らかにソンという音の主張力の強そうなこの漢字、普通の感性ならそう読んでしまっても問題ないのですが、社会生活の中であまりにも声高に言われている言葉ですから、普段の生活のアンテナが、あ、これはそんしゅじゃなくてじゅんしゅと読ムンダと気づく時が来るはずだからです。
しかし、そういう勘違いなどは誰にでもあることで、今こうして気づく機会に自らたどり着けた方は修正力のある方でしょうから、問題はないことでしょう。
問題は、そういう間違いに違和感を覚えることなく、間違った読み方で覚え続けている方です。
ハラスメント気質の方は、こういうことに気がつきません。指摘してくれる人がいないからです。私もパワハラ上司がこういう言葉を使っていても、むしろ恥かいてくれて、胸がスッとするような気にすらなります。
また、ハラスメント気質の方は、法令遵守などという言葉には鈍感でしょうから、そもそも普段の生活の中でアンテナが反応せず、いつまで経っても誤って覚えていたという気づきをキャッチできないのでしょう。
少し脱線しました。
そんしゅ、いや、じゅんしゅ、についての解説でした。
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