男40歳にして初めて知った、この、見え消し、溶け込みの言葉。官公庁の方とやり取りしていて、出てきた文言でした。
契約書関連で色々とやり取りしていて、
見え消し、溶け込みと題されたメールが送られてきて、何かの間違いじゃないかと思いました。
見えている部分を消して、溶け込ませる。
そういうことなのでしょうけれども、何せ普段の生活で見慣れない言葉です。
この文面を目にして、はじめは変換ミスか何かだろうと思っていましたが、待てよ?何か自分の知らない意味があるのでないかと調べて見たら、ありました。
見え消し
これは契約書などの文書を訂正する際に、削除した部分や言い換えた文章を分かるように、元の文を残し、それに取り消し線など加えたものを表します。ワードの左側に赤い線をつけるなどします。
溶け込み
溶け込ませるということです。
見え消しとセットになる文書です。見え消しが体裁が整っていないのに対して、溶け込み、は訂正後の状態を反映させたもの をさします。
読んで字のごとく、溶け込ませているのです。
ビジネス文書でもあまり聞かないこの言葉、独特ですが、厳か(おごそか)で、気を引く魅力のある言葉だと思います。
侘びさび、に似た響きのある奥深い印象のある言葉です。何とも格調を感じさせるニュアンスです。
伝統的に使われてきた言葉、見え消し、溶け込み。
ここを直しましたよ、とわざわざ指し示しすあたりは、日本人の誠実さが滲んでおり、また、それを清書して(溶け込み、溶け込ませる)相手に指し示すサービス精神。
これぞ、おもてなしの精神がなせる技ではないでしょうか。
Excelで見え消しの操作をする方法
Excelで見え消し線を引く方法です。
見え消し線というのは、取り消し線のことで、ここを直しましたよ、という修正箇所が分かるようにした表記です。これに対して、溶け込み、というのは修正した状態で表記することです。つまり溶け込み箇所を示す場合は、赤い文字などで色を付けてあげればOKです。
動画で解説します
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