四字熟語の毀誉褒貶の読み方は「きよほうへん」、意味は簡単にいうと「賛否両論ある」ということです。良い!という人もいれば、悪い!と評価する人もいる、その割合がだいたい同じくらいの時に用いられる言葉です。偉業をなすためには犠牲も必要で、その過程で毀誉褒貶は生まれることでしょう。ただ一つ言えることは、ビジネス的な表現でいうと、毀誉褒貶な評価を受けるのはチャレンジする人です。自らが発信源となりアウトプットしていく中で、うまく世の中の考え方にフィットすれば天才、聖人などと評されることとでしょうけれども、多様な考えを持つ現代ではそう上手くはいきません。出る杭は打たれる、そういう諺(ことわざ)があるように、出しゃばると非難されるのが少なくともこの日本の文化ではあります。
毀誉褒貶の意味(簡単にいえば、いい評価と悪い評価がある人)
毀誉褒貶の漢字の意味を紐解きます。簡単にいえば、いいように言う人もいれば、悪いようにいう人もいるという、いわば賛否両論あることをいいますが、だいたいは人物に対して用いられる言葉です。
漢字別に意味を解説
四つの漢字の意味を知れば自ずとわかる言葉です。シンプルな意味合いです。
名誉があると思えば、
毀損され、
褒められているかと思えば、
貶められている、
そんな様々なプラスマイナスの評価を受けている状態です。
毀の漢字の意味
名誉毀損の毀に代表されるように、何かを傷つけることです。
訓読みで、毀す(こわす)と読むように、読んで字のごとくです。
誉の漢字の意味
名誉の誉のとおり、誉れ高いことです。誉(ほまれ)というのは、良い点を褒めらえていること、よい評価を受けていることです。
褒の漢字の意味
褒めること、褒められることです。拍手したくなるようなほど相手をすごいと思ってそれを表に出した状態です。
貶の漢字の意味
貶める(おとしめる)と読むように、相手を騙したりバカにしたりすることです。けなす、ということです。
毀誉褒貶の使い方
剛腕経営があだとなり、A社長は辞任に追い込まれる結果となった。いくつもの社会的事業を軌道に乗せる辣腕ぶりで評価される一方、成果第一主義で社員へのあたりも激しく、幾人もの離脱者を出した。そのため毀誉褒貶の激しい評価で、風評を気にする株主から将来を危惧され、この度退陣に追い込まれたのだ。
要は、賛否両論あることです。
憎まれっ子世に憚る、という諺が言い得て妙だと思います。
人に憎まれているような人ほど幅を利かせて世の中に影響力をもち悠々と生きている、というようなことです。
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