知人や旧友(昔の友達)からの久しぶりの連絡(LINEやメール、電話)があると、十中八九、悪いことではないか?とドキドキして心理的な負担が大きいことだらけです。
しばらくぶりで「ん?何だろう」と訝る反面、懐かしさから好奇心が芽生え、つい踏み込んでしまいます、その着信や連絡に。
日々の忙しさの中、面倒くさいと思う反面、青春を過ごした日々が(良かろうと悪かろうと)思い出されてしまうからです。
やはり久しぶりの連絡はとくなことがない
基本はこれだと思います。連絡をくれた友人知人には失礼極まりなく申し訳ないのですが、やはり人間は日々の加齢に伴い変化しています。7年たてば細胞が入れ替わる、と生物学的に言われますが、つまりはDNAという設計図は同じといえども別の人間に、生きながらにして生まれ変わっているのが人間というものです。
つまりは、過去に気が合っても、今ははずれてしまっている、なんていうことはまったくもって不思議ではないと思われます。
なぜ昔の友人知人が連絡してくるのか?
現状に不満がある
学校を卒業してしばらくたっているのに、いまさらになって、どうして過去の人脈を掘り探そうとするのか。それは今現在になんらかの不満があるからです。今が充実していないから走馬灯の原理で過去を振り返るのです。過去が懐かしいのは、今がつらいからだと思います。(※つらい、というのは、例えば充足して暇を持て余しているから、ということも含みます)
マルチ商法や宗教の勧誘
マルチ商法、それはネズミ講とも呼ばれる商売で、親会員が子会員を誘い階層別に上へ上納金のような形でお金が回っていく仕組みです。つまり、人脈を伝うことこそが仕事です。
彼、彼女らはその積極性、能動性を焚きつけられます。そうなると自ずと人脈を食い尽くすようになります。だから疎遠になってしまったのにも関わらず、片っ端に連絡をしてくる、
それが違和感のある、久しぶりの連絡、ということでしょう。
ノスタルジー系
新しい仕事、結婚、子育て、こういうのが一段落してくると、趣味のない方などは、暇を持て余すようになってきます。そうなると自然と過去の自分の人生を振り返ったり、懐かしんだりします。実は人間は現状に満ち足りてある程度の人生のめどが立つとなぜか過去に目が向いてしまいます。将来を案ずる必要がないともう過去の思い出にひたるしかない、ということでしょう。
あの頃はよかったなぁ、、輝いていたなぁ、、そう考え始め、過去を漁るようになります。
過去の輝いていた自分を取り戻そうとする、生命が存続するためにはその意味を自身に宿す必要があります。そのために、どうしても、過去の記憶の断片をたぐり寄せようとする、それは仕方のないことなのかもしれません。
WEBが発展し、SNS(facebook,LINE,Twitterなど)が発展してきた現代、過去の友人知人からの連絡は避けて通れない
今はつながってしまう時代です。そうっとしてはくれません。ウェブの世界の台頭により、人類は利便さとともに不自由さも獲得せざるを得ない状況になりました。
LINEやtwitterなどはたしかに便利です。しかしその反面、即時的にメッセージが飛んでくるため、それに拘束されてしまいます。一瞬でメッセージが送信されることが当たり前の世界では、早いレスポンスが求められて、お互いに忙しくなってしまいます。
手紙を書いて出して、その返信を待つ、というようなアナログな世界では、やりとりに数週間かかってもなんとも思われないのでしょうけれども、インターネットが充実した現代では、LINEの音がなった瞬間からが勝負です。いかに素早くテンポよく返信できるか。
その暗黙のルールにキャッチアップしようとするほどに、無理強いされ疲弊する、、、これが現代の姿であり、課題です。
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