INFPから見たESTPとの相性

読者様よりMBTI性格にまつわる寄稿を頂きましたのでご紹介いたします。ご参考までにどうぞ。※たかぎ様、ありがとうございました。

[たかぎ様]▽▽

INFPとESTPの付き合い方

INFP-ESTP

直感型であるINFPは、人間関係において、より有意義なつながりを求めています。INFPは自身が大切に思っている人たちの原動力となるものを心から理解し、その人たちの思いが実現されるよう手助けをしたいと願っています。INFPは、理想をいだき繊細で思慮深い人に惹かれ、自分を成長させてくれるような関係を好みます。

(INFPの対極にある)ESTPは、今を楽しむことを大事にする人です。人間関係では、一緒に絡むことでより発展性のある人を探し、「楽しい」ということを優先することが多いようです。SP型は、相手と深い絆で結ばれているかどうか、あまり深く考えません。彼らはただ、退屈な人生をより刺激的なものに仕上げるべくつき合ってくれる仲間を探しているのです。

INFPとESTPには共通点がないように見えるでしょう。見えている世界の捉え方、物事に対する考え方が全く違うのです。INFPとESTPが初めて出会った時は、共通の趣味がない限りは、何を話せばいいのか分からない、そんなふうに思えるかもしれません。

INFPは理想主義的で、繊細で、人に対する共感力が高い傾向があります。物事を深く感じとり、自分の価値観を大切にすることでしょう。世間や人の気持ちに敏感で、どうすればより良い世の中になるか、いつも考えています。そんな理想主義的なINFPですから、時として想像にとらわれて、目の前の現実がおろそかになることもあるでしょう。

対して、ESTPはまず行動です。こうしたフットワークの軽さが持ち味です。頭の中ではなく、その時思いたったことをすぐに実行することが好きです。空想にとらわれることなく、現実にしっかりと根ざした生活を好みます。世界をよくするためにはどうすればよいのか?と考えるような暇はなく、目の前の「今」を楽しむことに忙しいのです。

では、何がINFPとESTPを引きつけるのでしょうか?INFPにありがちな、夢や理想にとらわれれて目の前のことがおろそかになる、、つまりは今を生きるために、現実に引き戻してくれるのがESTPと考えることができまるかもしれません。

さらに、INFPの方がそんな状態だと、日々の生活の中で他の誰よりもこのESTPと一緒にいることで楽しく生活が送れるかもしれません。ESTPは自発的で楽しいことが好きです。少々無鉄砲ですが、他の人なら危険を冒さないようなチャンスに挑戦するように、INFPを奮い立たせてくれるかもしれません。

ESTPはINFPよりもエネルギーレベルが高く、INFPは彼らの熱意に圧倒されることがあるかもしれません。そのため、自身とESTPとの境界線を自ら定め、一人になりたいときは、それをESTPに伝えることが大切です。でないと消耗し、心が疲弊してしまいます。

INFPとESTPのコミュニケーション

INFPとESTPの相性

コミュニケーションとは難しいものですが、INFPとESTPの間のコミュニケーションもしかりです。

INFPはESTPとは異なるコミュニケーションスタイルです(性格が全く異なるので自明の理ですが)、ふたりがよりよい関係を築くには、少々工夫が必要でしょう。

INFPは抽象的で理論的なコミュニケーションタイプです。気になることに対して「なぜ」と疑問を抱き、関連性を見出し、意味を解釈することに重点を置いています。じぃっと空想にとらわれて人の会話をききとれないことがあります。

INFPが口にすることはたいてい、客観的な事実ではありません。見たものに対して自身が『感じたことや考えたこと』を話題にすることでしょう。INFPが計画を立てるとき、計画の全体的な目標やテーマについてばかり話す傾向があります。何がどのように起こるかという詳細な事柄についてはあまり興味関心を持ちません。それゆえに詰めが甘く、事態に直面したときに「アッ」と焦燥することがあるでしょう。

これに対し、ESTPは事実に基づいた事細かいこと、経緯、実体験のような、わかりやすく具体的な話をする傾向があります。ビジネスでいう報連相がうまく、出世してく理由がよく分かります。結論ファーストで明快な話をするのです。あるテーマについて議論をするときは5W1Hを大事にし、自身が直接観察した情報や、実体験に基づく根拠を伝えることができます。

またESTPが計画を立てるときは、具体的なステップを大事にすることでしょう。アイデアや理論ではなく、事実に基づいた話をすることに興味があります。

INFPとESTPは全く意見が合わないように感じるもしれませんが、実は、コミュニケーションにおいて感性は異なるものの、妥協点を見出すことは十分に可能であり、そうすることでINFPとESTPがより良い関係になれることは十分に考えられます。
INFPはESTPが物事の事実に基づいて判断するだけにとどまらずより深い思考に至るためのきっかけを会話を通して与えることができます。
また逆に、ESTPはINFPを現実に立ち返り地に足のついた考えができるよう(奔放で理想的なアイデアばかりに偏らないように)気づきを与えてくれるのです。

ESTPと話すと、INFPはだいたいが聞き役に回ってしまうことでしょう。

ESTPはINFPよりも外向的なため、自然と言葉数も多く、早口にまくしたてる傾向があります。

INFPは少々無口で控えめであり、他の人に喋ってもらうほうが楽な場合が多いでしょう。

ESTPのように賑やかな喋り手と交わす会話においては、交友のあと、自分はあまり喋れなかったように感じるかもしれません。もしかすると相槌を打っただけで、今の会話は成り立っており、自分が何一つ喋ることなく頷いていただけとさえ思うかもしれません。

ただこれはこれで心地はわるくないでしょう。内向的な人はだいたい、活発でおしゃべりな友人や仲間を持つことを好み、会話を盛り上げることができます。相手に気持ち良く喋ってもらう空気感を出すことができるのです。

しかし、時には喋る隙を与えてくれないESTPにフラストレーションがたまることがあるかもしれません。(ESTPのような外向的な人にとって、内向的なINFPのようなタイプの人は、話し出すのが遅いので、何も言うことがないと思い込み喋り倒す傾向にあります。)

実際、INFPはESTPに話す機会を譲ってもらえると嬉しく思うことがあるかもしれません。INFPは口数は少ないものの、何もしゃべるネタがないというわけではないからです。主張したい考えだってあるのです。

INFPの方がESTPの方との関係を続けるにあたって、それが自分にとっていいのかどうか考える必要があります。そのESTPタイプの人は、INFPのあなたにお話しする時間を作ってくれるでしょうか。それとも、後回しにされているように感じられるでしょうか。

もしそのESTPと一緒にいて(INFPの)自分を押し殺しながら付き合わないといけないと感じるならば、その居たたまれない気持ちを相手に知らせる必要があるでしょう。
INFPはESTPの奴隷ではありません。いつもいつも相手に気を遣って思うようなこともいえず遠慮して、自分をごまかしながら付き合わないとやっていけないように感じるならばいっそ友達をやめてしまったほうがいいかもしれません。

INFPとESTPの価値観について

INFPとESTPの価値観

一見すると性格が大きく違うINFPとESTPの間にも共通点がないわけではありません。ただ何を大切にしているかという点では違いがあるでしょう。

それぞれの価値観を話し合うことで、その違いを理解し、克服することができます。

INFPの価値観は、他に対する深い共感と思いやりが起点となります。例えばニュースで飢餓に苦しむ子どもたちを見ると心が痛まずにはいられないでしょう。思いやりは、INFPの大きな部分を占めているのです。人生で何かを決断する時の拠り所となる要素です。
INFPが辿ったキャリアは、おそらく自身の価値観と、世の中にこうなってほしいという理想によって選ばれたことでしょう。

対して、ESTPは現実的で論理的です。他人を気にしないわけではありませんが、INFPほどエネルギーを使気にかけず、時間もそれに費やしません。
ESTPはだいたい他人を気遣うとき、、現実的な解決策が一番であると考えます。
実際にトラブルで困っている友人を一緒になって手伝ったり、関心の向く慈善団体に寄付をしたりするかもしれません。
ただそうした貢献心はINFPと違って、他者に共感して思いを及ばせて起こすというわけではなく、どちらかといえば社会的責任感が原動力となります。

INFPとESTPが生活のプライオリティにおいて話し合うとすると、ESTPの指摘に深く傷つくことがあるかもしれません。

INFPは理想主義者で、どうすれば世界がより良くなるかを常日頃考えています。つまりアイデアを持っています。

一方、ESTPはINFPの方からすると驚くほど貧相なアイデア(世界をよりよくするためのアイデア)しか持ち合わせていないと感じ、現在の世相に大きな問題を感じないことが多いようです。

新しいアイデアに対して疑り深くそうした観点への感度も鈍いので、

“そんなの現実世界ではありえない”

“一体どこの星から来たの?”

と、INFPであるあなたの提案をずけずけと否定することがよくあるのです。

一方、違うからこそ、お互いにとって新鮮な考え方を共有しあえる機会もあります。ESTPはINFPよりも伝統や経験の知恵を大切にする傾向があるので、これまでの古き良きやり方に目を向けることの大切さを教えてくれるのです。そして、INFPのあなたがそのESTPに対して親身になってあげることで、そのESTPがより穏やかな生活を送る手助けをすることができるのです。

日常生活におけるINFPとESTP

INFPとESTPの日常生活

INFPとESTPにとってのそれぞれのライフスタイルは、実は二人の間の相性において重要なポイントとなります。価値観や理想において相性が合ったとしても、日々の行動で息が合わなないと、INFPとESTPの間には軋轢が生まれることでしょう。

INFPがESTPとつきあう場合、日常生活で何らかの摩擦が発生することも珍しくはありません。

事前に自己開示をし、お互いにどうった考えをしていてどう違うのか?何をされると嫌なのか?そういう話し合いを通し、対処法を予め考えておくことで、乱れても円滑に普段の調子のよいときの関係に戻すことができるでしょう。

INFPは人生に対して規律正しい方ではありません。スケジュールや、家庭内での取り決めに対してあまり関心がないため、ときとしてルーズにさえ見られることもあるかもしれません。もし、同じ屋根の下にいるとするならば、INFPもESTPも家事をする気にはならないでしょう。

どちらも先に遊んでから、後ですべきことに取り組むタイプなので、家事をどう分担するかに関しても話し合いが必要かもしれません。

INFPもESTPも散らかった状態が落ち着かないということはあまりないでしょう。INFPもESTPも、そうした環境に気が散ることなくその場を満喫できるようです。

INFPとESTPが送る暮らしのなかでバランスのとれた関係になるためには、少々お互いに譲り合う努力が求められることでしょう。それぞれが見ているもの、伝えるものが異なるからです。

INFPが様々な人間関係の中で言外に相手がいわんとしていること、考えていることを直観的に感じ取ることができることに対し、ESTPは物事を表面通りに受け止め ます。INFPのあなたがいくら、愛おしく相手を思っていて素直にそれを口で表現できないとESTPにはその感情が伝わらないということです。
ESTPは、日常生活は自分が直接受け取る身体感覚を第一に判断します。一方INFPにとっての日常生活は、仮説であったり思い立ったアイデアを鑑みる場であることが多いでしょう。

INFPの頭の中では、人生は好奇心を満たし、新しいことを学ぶために存在しているといえるでしょう。新しいアイデアを発見すること、それは生涯のテーマ足りえるでしょう。そのために、広く本を読み、セミナーや授業を真剣に受け止め、未知なる発見を探求できるよう動くことでしょう。

ESTPには逆のことが言えます。「行動こそ命」のESTPは、「口でいうよりも態度で表すことこそが正しい」と信じています。料理や工芸などの手作業、アートな活動、またバンジージャンプなどスリルある体験も好きかもしれませんね。
自分の感覚や体を刺激するような活動を好む傾向があります。

このように、INFPもESTPもそれぞれが関心を寄せる趣味はたくさんあるのですが、暇なときに何をしたいのかが一致しないと、夫婦関係では亀裂が生まれることがあります。

INFPはふと冒険しようとを夢見て突拍子もない計画を口にしますが、ESTPはそんな非現実的なことが寛容できません。

だこのすれ違いは対立の原因として捉えるのはもったいないことです。
INFPは全体像に焦点を当て、相手に広い視点で見ることの気づきを与えることができます。一方でESTPはINFPのに対して、細かい部分に目を向けることや今この瞬間にフォーカスする大事さを気づかせてくれることでしょう。

INFPとESTPでは日々の生活で起きたことに関する感受性が異なるため、お互いの思いを伝え合うことはとても大切です。INFPは一人の時間が好きで、気力を充電させるために定期的に一人になることが必要でしょう。

一方でESTPは活動的で、友人や家族とかかわるイベントを楽しむことで元気になるタイプでしょう。

二人のコミュニケーションもまた難題たるテーマです。

問題が起こるとESTPは即座に対処しようとしますが、INFPは問題を寝かせようと先送りにする傾向にあるからです。

大事な話し合いをする前には、じっくりと考える時間が必要で、ESTPが強引で口うるさいと、追い詰められたように感じるかもしれません。

逆に、ESTPは自分の意見を述べ、口で率直に表現することに長けているため、毎回INFPのあなたから何を言いたいのか?
聞き出さなければならないとしたら、イライラとすることでしょう。

ただ、こういった違いはどれも克服できないものではなく、少し妥協すれば、お互いに折り合うことは容易なことです。

ESTPにやって頂きたいことは、INFPが一人になりたいと思う気持ちを尊重しつつも、大切な社会的行事には参加するよう促すことです。

お互いに妥協することが必要です。

INFPはESTPが外出して気分を満たす志向性があるがゆえにINFPのあなたを何の気なしに一人にしてしまうことがありますが気にしないことです。

INFPとESTPの関係は複雑です。

時として、いい関係と思うこともあれば、痛めつけてやりたいほどに憎らしく感じることもあります。お互いに適度な距離感を保って生活することが肝要です。

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