けものへん、に文句の句で何と読むのか? いぬです。いぬ、とは、そうあの犬のことです。狗とは全然、漢字の構成が違う。。それはなぜなのでしょうか。
妖怪の天狗(てんぐ)の狗、で有名なこの漢字は、なぜ犬と読むのか!?
ケモノヘンに句でいぬ、句は曲がるの意味
句というのは曲がる、という意味合いです。獣というのは人に比べてみると曲がった様子であり、獣の代表格は古来より身近な犬であったことでしょう。つまり、曲がった姿の獣は犬ということです。特に、子犬のことを指します。またニュアンスとしては小型犬のチワワあたりから始まり、トイプードル、柴犬あたりを最大値とする範囲の犬を、
狗、
と古来の方ならいうのではないでしょうか。
狗の意味
あの動物の犬です。4本脚で歩く愛嬌ある動物として古来より人とともに過ごしてきました。
ただ、犬は人間の生活の手下として扱われたり、残飯などをエサとして食べてきた歴史もあり、
転じて犬は、卑しい、という意味も持ちます。 会社の犬など。
いぬ、の漢字あれこれ
狗、以外にも、現代のオーソドックスな漢字表記の犬、
そして、干支でよく用いられる戌、です。
狗を使った漢字
天狗(てんぐ)
古来、彗星を見て天を駆ける犬に見立て天狗と表現され、それがいつしか妖怪として、あの赤面の鼻高面の天狗としていわれるようになりました。
鼻が高い、転じて得意になり調子に乗って付けあがった様子を天狗になるといいます。
狗尾草(エノコログサ)
いぬのしっぽ、に似た草ということですが、なんとあのネコジャラシの植物のことです。
狗肉
犬の肉のことです。。あまり想像したくありませんが、犬の肉を食肉として扱う国は中国など、まだ存在します。
羊頭狗肉、という四文字熟語がありますが、これは、
羊の頭を掲げて犬の肉を売ることで、転じて、表に出しているものに対して劣るものを出すことをいい、つまりは中身が伴っていないことをさします。
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