
キャパオーバーの意味
キャパシティがオーバー
キャパシティ(許容範囲)をオーバーする(超える)という言葉で、要は仕事を与えられすぎて自分の能力を超えて捌ききれていない、仕事が回っていない、はたまた、時間内に終えることができていない状態を指します。
労働環境としては、ブラック。
キャパオーバーで生まれる負の循環
人手が足りていない職場や、はたまた仕事ができる優秀な社員であるが故に任せられる仕事が集中して重なり、その期待に応えてしまうものですからさらに上司からの仕事の振られ方はエスカレート、この悪循環により、サービス残業や休日出勤までして仕事を追いつかせようとして、
なんだかんだで仕上げてしまう。
そう、すでにキャパオーバーになっているのに、です。
このようにして優秀な社員ほどキャパオーバーになり辞めていくわけです。。
キャパオーバーの意思を示そう
マネジメント層、上層部が無能(※)だと職場の現場層にはキャパオーバーの現象が起こりやすいでしょう。簡単にできるだろ、と見積もられてしまうからです。だからこそ、許容範囲を超えており、仕事を完遂できない!という意思表示、主張をすべきなのです。忙しそうにしてれば何も言わなくても察してくれるだろうなんて、夢にも思ってはいけません。むしろストレス耐性のあるやつだ、どんどん任せよう、と壊れるまでこき使われてしまいます。ひどくなると、上層部が本来すべき仕事の責任まで押し付けられるようになります。相手企業の重役の折衝役を命じられ、その結果に責任を負わされるなどです。
キャパオーバーが生まれる背景
現場社員にキャパオーバーを産む無能なマネジメント層
上層部が無能、とは言わないでも、その仕事に対する理解が足りていない場合にキャパオーバーは生まれやすいでしょう。
理由
転勤や出向などで現場の仕事に携わったことがないのに上司として着任したケースや、仕事のアウトプットに対してどれだけの時間やコストを要するか把握できていない場合(その上司が経験したがことのない新しい仕事や、古き良き時代とは置かれたビジネス環境、市場トレンドが変わってきた場合などです)に、簡単にできるだろ、と安く見積もられてしまうことがあります。 AI(RPAなどの作業ロボットプログラム)を導入すれば事務仕事が全部、自動で簡単に片付くと思っている、現場を知らない上層部多すぎですね。
キャパオーバーの環境は地獄
キャパオーバーという言葉は、近年の働き方改革の中で非常に重要視されるキーワードとなってきました。
※働き方改革について
日本人がこれまで美徳としてきた勤労に対し、2015年ごろから喧伝されてきた言葉で、実際に2018年には法案化されました。過労自殺が絶えない中、メディアに注目され大きな話題を呼んだことをきっかけに世の中は大きく動き始めました。
ちなみにこれを書き記している2021年現在の私は、この文明が一気に進んだとされる時代にあっていまだ法律の目は及んでおらず、過酷な労働環境(朝7;30出勤、夜21時前退社、昼休憩30分もない)の中、日々をキャパオーバーの中、息絶え絶えと毎日を過ごしています。
なぜキャパオーバーは無くならないのか?
生真面目に、、文句を言わず仕事をするのが美徳と教えこまれるから
日本人が生真面目な勤労をする、文句をぐっと堪えてその対価にご褒美たる給料がある、というように教えこまれてきた、というのは要因としてあげられるでしょう。
奴隷根性
経営者のせいにしたくもなりますが、そもそも、日本人は嫌なことも我慢してその対価に給料をもらっているという奴隷根性のようなものがある方も少なく