ディグラム診断をやるとACトップ型と出る筆者による、ACトップ型の解説です。人目が気になる安定志向、とのことです。
ACの意味
ディグラム診断でいわれるACとは協調性のことです。Adapted Children(アダプティッドチルドレン ※和訳:適合した子ども)、ということでつまりは素直で従順な子ども、ということになります。これはエゴグラム性格診断でも用いられる指標で、協調性は高すぎると、主体性を欠くことにもつながります。
キーワードで表すと、悪い点としては、
- 我が弱すぎる
- 他人の目を気にしすぎる
- 卑下
- 遠慮
- 消極的
- 思い悩んで自信が持てない
- 慎重
- 我慢屋(無理して辛抱)
- イエスマン
- 媚びる
- 迎合する
- おどおどしている
- 存在感が薄い
ということがあげられます。
一方、美徳な点としては、
- 人と協調できる
- 輪を乱さない
- 周囲に順応できる
- 我慢強い
- 気配りできる
- 独創的なアイデアがある
ということがあげられます。
この手のタイプは、環境に大きく左右されると思います。周囲が真面目だったり大人しいという環境にあると、それに馴染んで真面目に育つのですが、せっかく真面目に育っても周囲が不真面目だとそれに染まる、ネガティブな方向に協調性を働かせることがあるということです。基本的に自分というものをはっきり持っていないとまではいかないでも、流されやすいがために、、若いじぶんは特に価値観を変えてしまうことがあるでしょう。十で神童、十五で天才、二十歳過ぎればただの人、、こうなりがちなタイプでもあるかもしれません。
もし自分の子どもがこのタイプなら、大学生くらいまではしっかり真面目な環境に向かうよう周囲がサポートしてあげる必要があるかもしれません。
ACトップ型とは
ディグラム診断において、AC(協調性)の指標が他指標に比べて、突出して高い波形のことです。
他社に依存するタイプといえます。つまりは自分というものがない。周囲の目が気になるので頑張り屋さんである一方、相手の期待に応えようとすることに腐心します。主体性をもって「人のために」という動機ではなく「人に嫌われたくないから」という動機で動きます。
性格の根本に、自己肯定感が低い(自己否定的であり可能な遠慮反応、卑下)ということがあげられます。
集団で歩くと、自然と最後尾のほうにポジショニングするのはACトップ型のあるあるだと思いますが、先頭切って物事を行うことに躊躇いがあり、「しっかりしなさい、もっと積極的に自分から動きなさい」と指摘されても応じないところがあります。人に引っ張っていってもらうことで安心感を得ることでしょう。サブが似合うタイプです。また、性格の性質的に(※)HSP(HSP(Highly Sensitive Person)ハイリー・センシティブ・パーソン)と呼ばれるタイプでもあるかもしれません。(※)HSP…非常に感受性が強く敏感な気質
ちなみに、ディグラム診断ではこのACトップ型を
-
恋人が全くできそうにない波形ランキング・・・1位
-
不倫をしたことがない波形ランキング・・・2位
と評しており、遠回しにモテないということが指摘されています。
※もっとも、筆者の見解としてはこれは必ずしもそうではないと考えます。従順な草食系男子が好きという肉食系女子は一定数いて、付き合うと尻に敷かれるものの、関係としては十分に成立することは少なくないからです。
そばよりうどんが好き
あらゆる波形で一番気を使いすぎている人です。そのため、だいぶストレスが溜まっています。いち早く、食べ物でこのストレスを発散するのが最善策。そこでオススメは普段食べられないような高級牛のすき焼き。仲の良い仲間とじっくり鍋を囲みながら、楽しい食事で少しでもストレスを軽減してみてはどうでしょうか。
―ディグラム診断より
とのことですが、実はこれに関しても筆者は、そばの方が好きなので異論があります。が、ここでは問題にならないので棚に上げておきましょう。
ただ、人に一番気を遣いすぎている、そのためストレスを多大に抱えているという点は納得です。おいしいものを食べてストレス発散、とのことですが筆者の場合はお酒でストレス発散しています。不健康ではありますが、これが一番のストレス解消法となっています。
基本性格
周囲の意見に同調しすぎてストレス過多気味
繊細で、自己肯定感が非常に弱いタイプです。自己があまり確立されておらず、「他人と比べて自分は」と判断することが多いようです。プライドは高くなく、見栄を張ったりすることはありません。自然体の自分でいたいと思うのですが、周囲の人の視線が気になって、自分がやりたいことや思っていることを上手く表現できなかったり、見失ってしまうことにストレスを感じるようです。なので思い立ってもすぐに行動するようなフットワークの軽さはなく、常に腰が重い状態です。基本的に真面目で律儀、我慢強いタイプなのですが、注意力散漫であったり、集中力が突然切れてしまったりするところがあります。想定外の出来事に対してもうろたえてしまいます。―ディグラム診断より
筆者はMBTI診断に置き替えるとINFPやISFPという診断結果になります。芸術関係で自分を表現することは得意なのですが、対人関係においてはそれが苦手です。一人でやる仕事など、とにかく単独で完結する世界を望みながらもそうした環境はこの世に存在せず、人の波に揉まれて苦悩するのが日常です。
ACを下げるために
ACが高いと人に翻弄される、生きづらく息苦しい人生を送ることになってしまいます。
バランスが大事です。アサーションのスキルを磨くといいでしょう。
※アサーション・・・自分も相手も大事にするためのコミュニケーションスタイル。自己主張しすぎず、遠慮しすぎず、お互いの立場を尊重するスタンスで臨むコミュニケーション手法。
筆者は意図的に、このアサーションを意識することによって、かなり社会生活が改善されました。訓練と思って、まずは思っていることを口にする練習を重ねます。思っていることをなんでもかんでも口にするなんてそんな大それたことはできないと思うかもしれませんが大丈夫です。もともと優しい性格ですから、思っていることを口にしようが失礼なことをいうようなことにはならないからです。
ぜひ練習して、少しでも、この世に生まれてよかったと思えるように、主体性を身に着けたいところです。基本的には人から愛される資質を持っているのですから、自信を持っていきていきたいですね。
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