ISFPが営業をやったらどうなるか

MBTI性格診断でISFPだという営業マンをやられている読者様よりお便りをいただきましたのでご紹介します。

[広島県:T・N様]

▼▼

管理人さん、こんにちは。今まで生きづらいと思いながらここまで生きてきました。もう36歳の中年サラリーマンで、仕事は営業マンをやっています。性格的におとなしい私、よくこんな仕事を選んで続けてきたな、と自分でも不思議です。

ネットのMBTI性格診断を受けるとISFPと診断されます。

本来この気質というのは、繊細で気が弱く、人とのコミュニケーションにも自信がないので、こういう人と接するような仕事を選ぼうとはしないものだと思います。

でも人生を送る中で何かの拍子にふと営業にチャレンジしてみたくなったり、また会社の配置転換などで営業職をやらざるを得なくなるというパターンはあろうかと思います。私の場合は生活できる給料を確保するために、つまり営業の仕事は給料がよい求人ばかりでしたので若い時分に変な勢い、若気の至りで応募して受かって、営業としてキャリアを続けてきました。

そこで、このISFPの私が営業の仕事についたらどんな結果になったか、今回少しでも同志の方の参考になればと思い投稿させていただきました。

ISFP、営業の仕事に入社当初は馴染めず辞めたくなる

ISFP 営業 やめたい

まずこれです。 ある程度希望を抱いた状態で入っても、入社して「うぇっ」となります。

周囲の明るい性格、よどみないトークの嵐に自分が場違いな気がして消えたくなるのです。

営業未経験で入るとなおさらにこのショックが大きく、休日も気が休まらないようなストレスを抱えることになろうかと思います。

また、得意先でも当然のように何を喋っていいか分からずドギマギすることになります。

でもそれは当然でしょう。ただでさえ営業の新人というのは戸惑うのに、コミュニケーションが苦手だと言われるISFPがそれをやろうとするなど、きついに決まっています。

営業の仕事に徐々に慣れる

ISFP 営業 なれる

しかしこれ不思議なもので、だんだんと慣れてくるのです。 3ヶ月も経つと会社の考え方が分かるようになり、また得意先での振る舞いもそれらしい感じでできるようになってきます。 それでも、まだ将来への不安感、この先やっていけるだろうか、という思いは拭えませんが、入社当初のストレスとは比べ物にならないほど楽な心持ちになってきます。

人よりできるようになる

で、本番はここからです。ISFPの性格であっても人よりできるようになってくる(こともある)のです。この性格タイプも持ち味として、マジメでひたむきな所つまりは誠実な部分があり、それがお客さんに認められるようになってくるのか分かりませんが、売れ出すのです。

気が付けば周囲の明るく社交的なタイプの営業マンよりも仕事ができるようにさえなることもあります。 これがだいたい3年くらいしたときでしょうか。 ISFPは、内向的でコミュニケーションが苦手だと思われがちですが、一方で繊細な神経でもって空気を読むことが得意です。つまり、相手の感情を掴めるというのも大きなアドバンテージなのではないでしょうか。 相手の立場に立って考えることができるのは営業の仕事においても強みです。

しかし、やっぱり心のどこかで仕事とのマッチングに違和感もまた感じずにはいられないのがこのタイプです。

なんというのでしょう、 演技をしている、これは本当の自分じゃないと苦しさを覚えます。

 

そして出世しない、ISFP

ISFP 営業 出世

で、ここです。 一見仕事は順調で周囲にも認められれている様な雰囲気が社内にあっても、出世しないのです。 5年以降でだんだんとそんな感じになり、10年いて気づきます。 ああ、やっぱり向いていなかったんだろう、と。

頼りないのでしょう。 とにかくISFP型というのは、自分オンリーで周囲をリードするということに関心もなければ、その度胸もありません。 仕切れないのです。 仕切ろうと思えばきれいに仕切れるのですが、ものすごく消耗してヘトヘトになるのです。(※あくまで私見です。世の中にはISFPという大人しい性格であっても背中で語るような感じで周囲を牽引する出世頭もいると思います)

結論、 リアルな世界で営業はきつい、というわけです。

あと、ひとつ助言しますと、営業をやってもプライベートのコミュ力はつきません。営業力は鍛えることができますが友達関係を築くような力はまだ別の問題なのです。 ※もっとも、友達が多いタイプが営業で大成するわけでもないことを注釈します。つまり別物の能力、ということですね。

▲▲

T・N様、お便りありがとうございました。営業の仕事は対人関係が命ですから、そもそも日本人の気質にはあまり向いていないような気もします。つまりは誰がやってもしんどい仕事の一つかと思います。そんな過酷な仕事を体験して実践した時期があるというのはとても素晴らしいことかと思います!

ちなみに、お寄せいただいた記事に対して別の読者様よりコメントを頂きましたのでご紹介します。

[福岡県:HSP営業マン様]

▼▼

HSPでISFPの商社営業マン、きつい

仕事辞めたくても、いろんな意味で勇気が出ない、今日もまた疲れ果てて仕事から帰ってきて家でぐったりです。商社営業マン、40歳。性格タイプは私もISFPです。またHSPでもあります。なんでよりにもよって自分が苦手意識を感じている対人力を要する職業でキャリアを築いてしまったのか甚だ疑問であります。

さて、今日も朝5:45起床、新聞を読んで二度寝、三度寝として朝7時半前には会社に行くと(定時は8時半)、そこからバリバリ働いて、20分で昼ご飯を弁当にて済まし、あとはぶっとうしで働くこと21時すぎ、ようやく「今日はもう諦めるか、、今日もいろんな横やりが入って予定通りに進まなかった。。」と心の中で嘆きつぶやき、

そして缶チューハイと缶ビールを買って家路につくこと22時、そう夜10時に夜食を食べ、こうしてネットを見ています。あと眠りにつくまでのタスクとしては、

新聞の夕刊を読み、風呂(といってもシャワー)に入り、そうこうしているうちに11時を回るでしょう、そして、床に就くのが11時半くらいでしょうか、

朝起きた時、「ああしまった!こんなに眠いならもっと早く、おとなしく布団に入るんだった!!」と後悔するのが目に見えているのに、

ほろ酔いで妙な万能感の中、寝るまでの時間を惜しみ、束の間の自分の時間を満喫したいとあれこれ心が解放感を求めて何か面白いことをしないと気が済まないとセンサーが働いて眠りにつくのをもったいなく思うのです。

でも朝起きればやっぱり早く寝ておかなかった自分を恨み、また今日も地獄の業火に焼かれる気で職場に向かい、グッと食いしばり一日を終える、そしてまた繰り返し、という状態です。

それにしても、ただでさえ強靭ではないこの体に、22時(夜10時)に食べる夜食による負担、毎日欠かせない晩酌で、私の心身には相当な負荷がかかっているのではないかと思っています。

でも、それでもくたばるわけにはいかず、苦悩の日々を繰り返すことが分かっているのに対策が打てず悶々とする自分の不甲斐なさに、

ただただ打ちひしがれるのでした。

▲▲

地獄ですね。。おいそれとは言えないのですが文面を見るに疲弊しきっておられるように見受けられ、転職をおすすめしたいです。

人生ある程度年齢がいけば、年収の落ちる転職はなかなか踏み切れないかと思いますが、長期的に見た場合、それで心身を崩されたときの代償を考えると多少のリスクはあっても他をあたることを検討することは無謀なことではないかと思います。

どうかご無理なさらないでほしいと思います。

ISFP、というか大人しくて優しい性格タイプの人が営業をやる場合は、心を入れ替えて、仕事の時は演技をしている、その演技力でお金を稼いでいるんだと割り切ることがいいかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました