isfp-tとisfp-aの違い

ISFPに対する考察として読者さんより寄稿頂きましたのでご紹介します。

[岡山県:H・T様]

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MBTI性格タイプにおけるisfp-tisfp-a違いについて

 

ISFPの中でも二つの種類があるとされます。

  • assertive ISFP:ISFP-A (Assertive:自己主張する、言い張るという意味)
  • turbulent ISFP :ISPF-T  (Turbulent:乱気流の、激動の、という意味)

これらの違いは、ストレスの扱い方、他人との関わり方、感情表現、自信の度合いなどに見られます。

ちなみにISFPは、冒険家、クリエイター、アーティストなどと表現される性格です。内向的な機能がよく働くというタイプです。

内向的な機能とは、一人で過ごす時間や、自分にとって大事なことについて考えることで活力を得る性質です。内向的なISFPは細部にまで気を配り、わずかな変化にも気がつくといわれます。

ISFPの人は、自分の価値観や感情に基づいて決断します。また、冒険家的であり、美的感覚や美意識が非常に繊細で、まるで敵対心を持たない一匹狼のような存在です。芯があるので独りぼっち、というのとはまた違います。

ISFP-AとISFP-Tの違い

ISFP-A ISFP-T 違い

友人関係、人付き合い

ISFP、そののんびりした性格のおかげで、人から愛されるタイプです。

ISFPは自由に決めらで、計画を立てなくても参加できるような活動を好みます。(綿密にスケジュールを立てて行動しなくてはならない国内ツアーなどは息がつまります。)

ISFPは、長い間おしゃべりをすることは特に興味がありません。そのため議論や口論に巻き込まれることもないでしょう。周囲で誰かが言い合いになっている場面を見るとひいてしまい、またどうしてあんなに頭の回転よく切り返せるのか、同じ人間とは思えないと不思議な気分にもなります。

 

ISFP -aとISFP-tの違いは、友人の発言に対する反応に違いあり

ISFP-AとISFP-Tの違いは、彼らが友人の発言にどのように反応するかで違いがあります。

軽薄なライフスタイルや冒険への探求心から、ISFPの友人たちは、「もっと真剣に物事を考える必要がある」というような指摘をすることでしょう。

しかしその受け止め方としてISFPーAはそのようなコメントを無視する傾向があります。

一方でISFPーTは、素直に受け止めます。これは、ISFPーTの自信が少なく、自分自身の価値を疑う傾向があるためです。

人間関係

内向的な性格のISFPは、恋愛においては、思いやりがあり、楽しく、積極的に関わります。ただし相手に心を開くことについては非常に慎重です。

ISFPは、自分の気持ちよりも相手の気持ちや必要性に重きを置く、遠慮がちなタイプ。ミステリアスな性格とも評されるでしょう、自分の感情を表現することを避ける傾向にもあり、外向的なタイプからはいつも何か隠し事をしているようだとも指摘を受けることもあるでしょう。

自分の欲望や感情のおもむくままに、周囲のムードを壊すような言動をすることはめったにありません。

今この瞬間に集中する傾向があり、想像力が豊かで主体的に物事を進めることができます。

また、愛情深いので、交際が進むにつれて、徐々に本当の自分をさらけ出していくことでしょう。付き合いが進むにつれてよいパートナーになることでしょう。

ISFPの人が価値を置くのは、愛情のつながりと感情面での気遣いです。通常そういったものを求めたりしませんが、パートナーからそう扱われていないと分かると、苦しむことがあります。

しかし、感情のコントロールにおいて、ISFPーAとISFPーTに違いがあります。

ISFPーAは、感情についてコントロールするのは容易で、対処できます。つまり傷つきにくいのです。一方INFP-Tは、自分の感情をコントロールするのが難しいといいます。

 

仕事について

ISFP-A ISFP-T 違い (仕事)

ISFPは、芸術的、創造的な自由を求めることを優先します。生まれ持った創造性を最大限に発揮することが大事だと考えます。写真、アート、デザイン、音楽などで力を発揮し、新しいトレンドを作り出す才能もあります。

ISFP-AもISFP-Tも、自分の可能性を最大限に生かしたいと考えますが、ISFPーTは社会の規範や期待に影響されやすいと言えます。自信があまりないため社会に合わせようとし、会社組織など、サラリーマン的な仕事に就こうとします。

チームワークについて

ISFPは一人で、自分の衝動に従って行動します。自分のやり方で物事を進め、標準的でない方法を試そうとします。このようなことは、厳しく管理された職場環境の基準に反します。叱られることもよくあるでしょう。

ISFPは本来、個人で物事に取り組むことで大きな成功を収めることができるタイプです。周囲を使って何かを成し遂げるプロジェクトリーダーなタイプではありません。

ISFP-TとISFP-Aを比較すると、ISFP-Tが規範を遵守し、決められた要件に沿って行動する傾向があることがわかります。

ISFP-Aは、発言やアイデア、提案などの場で目立つことが多いでしょう。一方、ISFP-Tは、目立つことよりも大人しくして対立を避けようとします。

 

ISFP-Aの強み・弱み

ISFP-A 強み

強み

外界に惹かれる

外にある世界に美しさを見出します。未知の世界を探検するのが好きで、広い自然の中に美を感じることでしょう。

元気がなくなり充足が必要になったときは、家で一人の時間を作ることよりも、今まで行ったことのないような場所で一人でくつろぎたいと考えるでしょう。

外向的であるように見える

ISFPは本来内向的な性格とされますが、ISFP-Aは、人と接するときには自発的で、好奇心もあり、生き生きとすることがあります。そのため、外向的であると誤解されることがあります。

自信家

自分のなかにある独自の資質に気づいています。チャレンジすることをおそれず、枠にはめられることを嫌います。

ストレスをコントロールすることができる

ISFPの人は概して慎重派です、特に物事が予期せぬ方向に向かえば、ストレスになります。しかし、ISFPーAは、ストレスをうまく処理できます。

なんならばそのストレスを芸術の形に変えることさえできます。そのため、ストレスの多い環境でも、創造性を発揮することができるのです。

有能である

認知力が高く、効果的に仕事をこなすことができます。また、責任ある仕事も難なくこなせます。

ISFP-Aの弱点

重大な問題に対して高慢な対処

ストレスに対処するのは得意ですが、問題の重要性に対して軽薄なことがあります。問題への対処が不十分だと、人間関係がこじれる可能性があります。

傲慢に見えるかもしれない

自信家のため、特にチームで仕事をするとき は、自己中心的に見られるかもしれません。ISFPは自信満々に見え、どんな提案やアドバイスでも軽んじることがあります。

 

ISFP-Tの強み・弱み

ISFP-T 強み

強み

慎重派

ISFPーTは、ISFP-Aと同じように美や美学に惹かれます。ただISFPーTはISFPーAは慣れ親しんだ土地や居心地のいい場所からインスピレーションを得ます。

課題や問題点に対して気が付く

ISFPーAとは異なり、問題に焦点を当て、その物事の重要性をよく理解しています。そのため、彼らは解決策を探し、適切な対処法を見つけることが得意です。

社会規範を守る

乱暴な性格のISFPは、社会に与える印象をより重視するため、アサーティブなISFPよりも道徳や社会的な基準にこだわる傾向があります。

ISFP-Tの弱点

自信のなさ

素晴らしい才能があっても、創造性、オリジナリティ、その他の自身の能力に疑問を持つ傾向があります。また、常に周囲からサポートを受けていないと地に足がつかないため、新しいアイデアにチャレンジすることはめったにありません。

打たれ弱い、ストレスに弱い

ストレスや不安を感じるような状況下では、簡単に打ちひしがれてしまうことがあります。ただ、慎重なため、大きな問題に発展する前に手が打つことができます。そのために自由や創造性に欠けてしまい、常に何か失敗を恐れて警戒し、チャレンジ性に欠けるということになることがあります。

 

ISFP-Aの仕事とキャリアパス

ISFPに共通する特徴は、場当たり的(行き当たりばったり)であることです。ただあらゆるチャンスに対して成り行きまかせに立ち向かう実践者でもあります。

職場ではISFPは、柔軟に考え、既成概念にとらわれず行動し、創造的なアイデアと実用的な解決策を示して驚かれることがあります。みんなが思いつかなったアッと感嘆するようなアイデアで周囲を助けることがあるのです。それもISFPの特性である「複数の視点から物事を見る」ということに起因します。

五感が発達しており、クリエイティブな技術やデザインを含むあらゆる職業で活躍できるでしょう。

ただしISFP-AとISFPーTでは適性の違いもあります。

ISPF-Aの適職

    • 栄養士
    • 芸術家
    • 庭師
    • 薬剤師
    • 料理人
    • ファッションデザイナー
    • グラフィックデザイナー
    • フィットネストレーナー

ISFP-Aが避けたほうがよい仕事

細かく計画を立て、期限を守る必要がある仕事は、ISFPーAにとって大きなプレッシャーとなります。

拘束された感じがして、やる気をなくします。

例えば以下のような仕事です。

  • エンジニア
  • 営業マン
  • 外科医
  • 歯医者
  • 精神科医
  • 審査員
  • 監査役
  • 上級管理職
  • 弁護士

ISFP-Tの仕事とキャリアパス

ISFP-Tは、現場的なことが好きで、評価されていると感じられることが職業生活の中で重要です。

フリーランスやコンサルタントを中心とした仕事は、ISPF-Tと相性がよいでしょう。やはりISFPなので、ISFP-Aにおすすめのクリエイティブな仕事も、ISFPーTに合う可能性があります。

ISFPーTの適職

  • 芸術家
  • 彫刻家
  • イベント主催者
  • 花屋
  • 福祉レクリエーションワーカー
  • デザイナー
  • 動物トレーナー
  • 整備士
  • 翻訳者

ISFP-Tが避けたほうがよい仕事

自己主張の強いISFPーAと同様に、ISFPーTは、制限や自由の妨げになることに腹を立てます。遠慮がちで引っ込み思案、勤勉な性格ですが、自分の可能性を広げるための時間や場所が必要です。

長期的な計画や整理整頓、あるいは管理やデータ収集に関わる仕事は、あまり魅力を感じないようです。

以下の仕事は、ISFPーTにはおすすめできません。

    • 医療管理者
    • 生物学者
    • 校長、理事長
    • 大学教授
    • 人事部マネージャー
    • CEO(最高経営責任者)
    • 小売販売員
    • データアナリスト
    • エンジニア
    • 銀行員

 

ISFP-Tと相性の良い性格タイプ

ISFP-TはISFPの性格のサブタイプで、ESFJやESTJといった外向的な性格タイプと最も相性が良いとされます。これら2つのMBTI性格タイプは、「人間関係に自由さを求める」という点においてISFPーTと似た価値観を持っているからです。

ISFP-AとISFP-Tの割合

ISFPの性格タイプは、人口の約9%を占めておりメジャーです。ISFJ、ESFJ、ISTJに次いで、16タイプ中3番目に多い性格タイプといわれます。また世界的にはISFPタイプの中ではISFP-Aの方が多いとされます。ただ、日本においてはISFP-Tタイプの方が多いように見受けられます。

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H・T様、投稿ありがとうございました。同じ性格タイプでもまるで真逆のような側面もあるのですね。それだけ人間とは複雑かつ単純な生き物であるのでしょう。

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